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2022年01月31日
【新型コロナ】パンデミックの終息はまだ先 変化はチャンス 前向きの気持ちになることが大切
2022年は数々の新しい習慣をスタートできる1年――AHAニュース
✔ 健康のために自分に報酬を与える
パンデミックは、人々の生活習慣の変更を強いた。米南カリフォルニア大学のWendy Wood氏は、「変化を好む人は多くないが、パンデミックにともなう変化の全てが悪いわけではない」と語る。
同氏によると、日々の行動を習慣的に行うことで、脳に負荷をかけずに作業を終わらせられるのに対し、習慣が乱れると考えなければいけないことが増え、ストレスが溜まるのだという。ただし、それはチャンスでもあるとのことだ。
健康的な習慣を身に付けるのに必要なのは、意志の力ではなく方法だと同氏は説明する。たとえば、パンデミックが落ち着いたらオフィス通勤が再開し、昼食はファストフードで済ますという習慣に戻ってしまうのではないかと心配しているとしよう。
そうであれば通勤再開前に、ヘルシーなレストランを探してみるなどの代替案をいくつか計画すべきとWood氏は言う。
「新しい習慣がしっかり身に付くためには、その行動を繰り返す必要があり、そのためには、自分がその行動を楽しいと感じる必要がある」と同氏はアドバイスしている。
✔ 行動を容易にする
健康的な習慣を身に付けるためのもう1つの鍵は、それを行うための障壁をできる限り減らすことだ。Wood氏によると、ジムまでの移動に時間がかかる人は、短時間で到着できるジムに通っている人よりも、ジム利用頻度が顕著に少ないという研究データがあるという。
同様に、野菜を多く摂取したいと考えているのであれば、すでにカットされた状態の野菜を買うことで、食習慣の改善が容易になる。また、オンラインで食材を調達しているなら、過去に購入した不健康な食品の記録を削除するのも良いだろう。
✔ 通勤の再開にあたって
前出のCelano氏は、通勤の再開とともに人々がストレスを感じることは間違いないという。その予測されるストレスへの対策として同氏は、「1つの機会に一歩ずつ踏み出すべきだ」と強調する。
そして、可能であれば、一度に複数のことを処理しようとせずに、1つの作業のみに集中した方が良いという。もしそれが不可能な場合は、「自分だけでなく、誰もが同じような状況にあることを思い出してほしい」と述べている。
また、同僚と再び親交を深めるための時間も大切で、仕事を離れた私的な関係が、同僚とともに働くメリットを高めることがあるという。さらに、リモートワークを続けているよりも、仲間とともに成長する喜びを感じる機会が増えるのも、通勤再開のメリットとして挙げられるとのことだ。
✔ 自宅での仕事が続く場合の注意
反対に自宅での仕事が続く場合、「自分自身のケアを忘れてはいけない」とCelano氏は注意を促す。出社や帰宅という区切りがないと、人々は夜遅くまで働きがちであることが報告されているという。「スケジュール帳に、セルフケアのための時間帯を加えると良い」と同氏は話している。
✔ 楽観的になる
どのようなかたちで新年を迎えたのであれ、前向きな姿勢を保つことが大切だとCelano氏は語る。「人々は楽観的で前向きな姿勢のとき、より健康的な食事を取り、かつ活動的となり、飲み過ぎたりタバコを吸うといった不健康な行動に走る可能性は低い」とのことだ。
同氏は一案として、ボランティア活動への参加を提案している。「他者へのシンプルな優しさが、前向きな精神を涵養する。それが、新しい年をスタートする真の力につながるのではないか」と同氏は語っている。
[American Heart Association News 2022年1月3日]
American Heart Association News covers heart and brain health. Not all views expressed in this story reflect the official position of the American Heart Association. Copyright is owned or held by the American Heart Association, Inc., and all rights are reserved. If you have questions or comments about this story, please email editor@heart.org.Photo Credit: netrun78/iStock, Getty Images
【特集】新型コロナウイルス感染症
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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