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2020年11月12日
11月14日は世界糖尿病デー コロナ禍に負けずオンラインで糖尿病イベントを観よう
11月14日は「世界糖尿病デー」だ。例年通りであれば、全国各地で糖尿病についての市民公開講座や健康相談、広報活動が行われているはずだが、今年はコロナ禍のためイベントなどの開催が難しい。そのため、オンラインで糖尿病教室や講演などの動画が多く公開されている。
オンラインで糖尿病セミナーを視聴できる
国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科は、糖尿病について解説した動画を公開している。糖尿病発症の予防、糖尿病の人の血糖コントロール、合併症の予防と治療などについて、一般的な知識を解説している。
このうち、「めざせ糖尿病マスター!!」では糖尿病についての基本的な情報を紹介。「慢性合併症の"しめじ"と"えのき"」では、糖尿病が引き起こす合併症とその予防について解説。「しめじ」は細血管症、「えのき」は大血管症を指す。
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が両輪となるので、食事と運動への取り組み方も詳しく紹介。糖尿病の人が、体調が悪くなり、食事ができなくなったり、熱が出たときなどを「シックデイ」と言う。シックデイの対応策などについても解説。
国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科
【YouTube】国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科 (1)めざせ糖尿病マスター!!、(2)慢性合併症の「しめじ」と「えのき」、(3)糖尿病食はみんなにとっての健康食、(4)Let's 糖尿病エクササイズ!、(5)シックデイってなに? 血糖値はどうなるの?~薬のはなし~、(6)足、みてますか?~糖尿病のフットケア~、(7)糖尿病、原因は生活習慣だけじゃない!?~二次性糖尿病~
【YouTube】国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科 (1)めざせ糖尿病マスター!!、(2)慢性合併症の「しめじ」と「えのき」、(3)糖尿病食はみんなにとっての健康食、(4)Let's 糖尿病エクササイズ!、(5)シックデイってなに? 血糖値はどうなるの?~薬のはなし~、(6)足、みてますか?~糖尿病のフットケア~、(7)糖尿病、原因は生活習慣だけじゃない!?~二次性糖尿病~
糖尿病予備群向けに「糖尿病リスク予測ツール」
国立国際医療研究センターは、糖尿病を発症するリスクが分かるページも公開している。
健康診断などの結果を利用して、3年以内に2型糖尿病になる確率を調べることができる。糖尿病と診断されるほどではないが、血糖値が気になっている人も利用できる(30~64歳の方が対象)。
2型糖尿病のリスクが高いと判定された人は、食事や運動などの生活スタイルを見直し、健診を定期的に受けることで、糖尿病に対策することが大切だ。
このツールは同センターなどが、職域コホート(J-ECOHスタディ)の健康診断データをもとに、機械学習によって糖尿病の発症リスク予測モデルを構築した。そのモデルにもとづき、入力された条件と同等の人が3年以内に2型糖尿病を発症する確率を表示するシステムになっている。
「スロージョギング」や小児肥満による糖尿病を解説
日本糖尿病協会は、世界糖尿病デー実行委員会などと共催で、「世界糖尿病デー特設サイト」を10月15日~11月30日の期間限定で公開している。
糖尿病治療の基本である運動と食事、そして近年増加傾向にある小児2型糖尿病に焦点を当て、楽しみながら糖尿病を学べるウェブサイトとなっている。
話ができる程度の運動強度で行うジョギングである「スロージョギング」の紹介や、毎日の歩数を入力することで都道府県ごとのランキングが表示されたり、ブルーを身に付けた写真を投稿できるコーナーなどが人気になっている。
小児肥満による2型糖尿病の発症を予防するためのアドバイス、栄養バランスの良いヘルシーでおいしいレシピの紹介なども。
患者さんに寄り添う糖尿病治療の未来
日本糖尿病協会のサイトでも、世界糖尿病デー動画「いま、あなたに知ってほしい。糖尿病の真実」が公開されている。11月9日~15日の「全国糖尿病週間」の期間限定で、Web市民公開講座「患者さんに寄り添う糖尿病治療の未来」も公開。
11月14日(土)の世界糖尿病デーには、Webセミナー「糖尿病と共に生きる方へ~新型コロナウイルス感染症に負けない毎日を過ごすために~」を公開。津村和大先生(日本糖尿病協会理事、神奈川県糖尿病協会会長、川崎市立川崎病院糖尿病内科・内分泌内科部長)が講演する。
また、世界糖尿病デー実行委員会(日本糖尿病学会・日本糖尿病協会)は、11月14日の世界糖尿病デーに国内の著名な建造物をブルーにライトアップし、糖尿病を正しく理解し、予防につとめることを市民に訴える。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、街頭での血糖測定イベントなど、人が集まる行事の実施は難しいが、糖尿病に対して団結して闘うことを示すシンボルカラーのブルーを用いたライトアップを日本全国で実施される。今年のシンボルライトアップは、富山県富山市の富岩運河環水公園だ。
国立国際医療研究センター病院
2020世界糖尿病デー(日本糖尿病協会、世界糖尿病デー実行委員会)
公益社団法人日本糖尿病協会
世界糖尿病デー(世界糖尿病デー実行委員会)
2020年 世界糖尿病デー
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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