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2010年09月01日

1日に1000歩多く歩こう 独自の市民運動で糖尿病対策 【富山市】

 富山市は9月から、40歳以上を対象に通常の歩数より1000歩多く歩いてもらう「プラス1000歩富山市民運動」を始める。運動不足の人にもウォーキングに取り組んでもらおうと、10月には富士市ファミリーパークで市民対象のイベントも開催する。

 富山県の自動車の普及率は全国でもトップクラスで、車に依存した生活が定着している。県が2004年に実施した健康栄養調査によると、県民の1日の歩数は男性 6651歩、女性 5921歩で、それぞれ目標としている9200歩と8300歩にとどいていない。富山市でも市民は慢性的な運動不足になっているとみられる。

 市によると、20〜60歳代の男女の肥満の割合は全国を上回っている。糖尿病による2008年の死亡率は人口10万人あたり12.5人で、県全体でも全国12番目の13.9人で、いずれも全国平均の11.5人を上回っている。

 そこで、あと1000歩を足すと目標としている歩数に近づくことから、今年度から「プラス1000歩富山市民運動」を実施することにした。

 参加者に、自分の1日の平均歩数を測ってもらい、1000歩を上回った場合は専用冊子の「歩数記録表」にチェックし、市保健所に申告する仕組み。3ヵ月間で3分の2(約60日間)以上に達すると修了証を交付し、抽選で150人に賞品も贈る。

 個人差はあるが10分程度で1kmほどの距離を歩くと1000歩になる。修了証を得るには3ヵ月で60km程度のウォーキングを多く行う計算になる。対象は1000人で10月15日まで参加申込みを受け付ける。

 10月11日の体育の日には、富山市ファミリーパークで健康づくりイベントも開催。富山の特産品として有名な「呉羽梨」の生産地である呉羽丘陵地でのウォーキング大会などを実施する。市保健所健康課では「ウォーキングなどの運動を習慣として定着させるために地域で盛りたててたい」と述べている。

プラス1000歩富山市民運動(富山市)
  富山市健康プラン21

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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