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2009年11月20日

4人に3人は運動不足、人気1位は「ウォーキング」 内閣府調査

 運動やスポーツに取り組む人が増え、運動への意識が高くなっている一方で、成人の4人に3人は運動不足を感じており、運動やスポーツの指導者に「興味・関心がわくような指導」を求めている―。内閣府が21日に発表した「体力・スポーツに関する世論調査」でこんな結果が出た。

 調査は今年9月から10月にかけて全国の成人3000人を対象に実施。有効回収率は64.2%だった。この調査は1979年以降、ほぼ3年ごとに行われている。

内閣府「体力・スポーツに関する世論調査」(2009年)
4人に3人は運動不足を感じている
 健康増進のための運動への関心の高まりを反映し、運動不足を感じる人の割合は年々高くなっている。
  • 運動不足を「大いに感じている」「ある程度感じている」と答えた人の割合は計73.9%で、前回から6.3ポイント増加し過去最高だった。
  • 運動不足を「あまり感じない」「ほとんど感じない」と答えた人は計25.9%で、前回から6%減少した。
  • 年代別では、運動不足を「感じる」と答えた人の割合は40歳代がもっとも高く、86.6%に達した。
行った運動の1位は「ウォーキング」
 一方で、運動を「週3日以上」行っている人の割合も高くなっている。60歳代で運動を行う頻度が高い傾向がある。
  • この1年間で運動やスポーツを「行った」と答えた人の割合は77.7%で、前回から3.2ポイント増加し過去最高だった。
  • 運動を「週3日以上」行っている人の割合は30.2%で、1988年調査の17.1%の2倍近くに増加した。運動やスポーツを行った日数の合計(頻度)は、「週1〜2日」が28.1%、「月に1〜3日」が23.4%で、半数以上の人は週に1回以上の頻度で行っている。「週に3日以上」と答えた者の割合は60歳代で多かった。
  • 行った運動の内容(複数回答)は、「ウォーキング」(48.2%)がもっとも多く、以下は「体操(ラジオ体操、職場体操、美容体操、エアロビクス、縄跳びを含む)」(26.2%)、「ボウリング」(15.7%)、「ジョギング」(12.1%)、「水泳」(11.1%)、「ゴルフ」(10.7%)と続く。
     ウォーキングを挙げた人は60歳代で多く、「今後行いたい種目」でも50.8%で1位だった。
  • 運動をする理由(複数回答)は、「健康・体力づくり」(53.7%)、「楽しみ、気晴らし」(50.3%)、「運動不足解消」(42.0%)、「友人・仲間との交流」(33.8%)が多かった。
求めているのは「興味・関心がわく指導」
  • 運動を「行った」と答えた人の割合は大都市で高かった一方で、町村では「行わなかった」と答えた人の割合が高かった。
  • 「行った」と答えた人の割合は20歳代から40歳代で高かった一方で、「行わなかった」と答えた人の割合は60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなった。
  • 1年間に運動やスポーツをしなかった理由(複数回答)は、「仕事(家事・育児)が忙しくて時間がない」が45.9%ともっとも多く、「体が弱いから」(24.0%)、「年をとったから」(19.8%)と続く。
  • 運動やスポーツを行うときに求められる指導者(複数回答)は、「スポーツの楽しみ方やスポーツへの興味・関心がわくような指導ができる人」が51.5%ともっとも多く、以下は「健康・体力つくりのための運動やスポーツの指導ができる人」(41.9%)、「年間を通して定期的に指導ができる人」(26.5%)、「障害者や高齢者のスポーツの指導ができる人」(20.2%)と続く。

体力・スポーツに関する世論調査(内閣府大臣官房政府広報室)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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