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2009年11月11日
おいしい水とお茶 気持ちを穏やかにし、「冷え」を防ぐ効果も
日本は水に恵まれた国で、年間に降水量は世界平均の2倍ほどもある。山や森の緑も深く、おいしい水が湧きだす源泉も多くある。「日本百名水」が選ばれるなど、おいしい水への関心は高い。最近では、各地で源泉の水を除菌しボトルに入れたミネラルウォーターも入手しやすくなっている。
江戸時代の江戸では、お茶をいれるのに水を多摩川まで汲みに行った話が残っているように、日本には水を楽しむ伝統がある。いつでもどこでも、おいしい水を楽しめる日本は、世界的に水不足が深刻になりつつある現状からみて、大変に恵まれているといえる。

ふだんあまり運動をしていない人では、筋肉が十分についていないため熱の産生
お茶にはさまざまな種類があり、味、風味も異なる。お茶の味わいや風味をつくっている成分のひとつに、お茶特有のポリフェノールで、お茶の渋みの主成分となっている「カテキン」がある。
漢方の考え方に「温性」と「涼性」というものがある。毎日食べている食物に、体を冷やす傾向のあるものと、温める傾向のあるものがあるというもの。ウーロン茶や紅茶、プア―ル茶などの発酵茶、ハーブティーなどは、漢方では温性のお茶、つまり体を温める作用のあるお茶と考えられてい
お茶は茶葉の発酵の度合いで、発酵茶と不発酵茶に大きく分けることができる。漢方では茶葉の発酵度合を目安とし、発酵が進んで赤色になるほど温性が高いとみる。茶葉は、摘んだ後そのまま置いておくと、酸化酵素の働きで成分であるカテキンが酸化重合し、重合カテキンができる。すると、水溶液中では無色のカテキンが赤色になる。ウーロン茶や紅茶が赤色をしているのはこのため。
茶の種類や製造法によってカテキンの含有量は異なる。紅茶やウーロン茶など発酵茶に含まれるカテキンには抗酸化作用があると考えられている。活性酸素は微量であれば体に有用な働きをするが、大量にできると過酸化脂質を作り出し、動脈硬化や免疫機能の低下などを引き起こす。カテキンの抗酸化作用が働くと活性酸素の発生や働きが抑えられ
- ウーロン茶
適度に発酵の進んだ半発酵茶。カテキンが多く含まれている。中国では古来から親しまれているウーロン茶は、美容や健康に良いと信じられてきた。 - プーアル茶
暗褐色に近い独特の色と香りがある中国茶(黒茶)。酸化発酵をとめた緑茶を、後発酵させてつくる。発酵期間が長くなるほど味はまろやかになる。
- 紅茶
酸化発酵を完全に行わせたもので温性が高い。英国、中国、インドで古くから利用されている。 - ハーブティー
代表的なものだけでも、タイム(タチジャコウソウ)、クコ、カミツレ、ラベンダーなど、さまざまな種類があり歴史も古い。ハーブティーが“薬用”として親しまれている国もあり、ドイツでは1人当り年間250gのハーブティーを飲用しているという報告がある。
市販されているコーヒー飲料は、コーヒー以外にミルクや砂糖などの成分が入っているものをいう。自分でミルクや砂糖を入れて飲むのとは違い、どれくらいの量のミルクや砂糖が入っているのか分かりにくく、予想以上のエネルギーを摂取してしまう場合がある。
100gあたり35〜45kcalあるものが多く、190gの缶入りコーヒー飲料は70〜90kcalになる。1日複数本飲む人では、エネルギーの過剰摂取になるおそれがある。
「微糖」「カロリーオフ」「低カロリー」「カロリーゼロ」などの表示は、栄養成分
関連情報
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