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2018年01月10日

世界トップ10にランクインした糖尿病アプリ「スマートヘルス」を使ってみた

※「スマートヘルス」は2018年9月より「シンクヘルス」とアプリ名を変更しています。
糖尿病血糖管理アプリ「スマートヘルス」(H2 Ltd.)
 糖尿病ネットワークサポーターの高津文翠(1型糖尿病、発症10年以上)です。最近、自分のiPhoneに血糖値管理アプリ「スマートヘルス」を入れてみたので、その使用感やその活用方法について紹介します。

そもそもスマートヘルスってどんなアプリ?

 スマートヘルスは糖尿病患者さんの血糖値だけでなく、血圧や体重、服薬、注射、食事、運動など多岐にわたった記録ができるスマートフォン用モバイルアプリ。2015年10月にH2 Ltd.によりリリースされ、世界最大の健康情報ネットワークHealthlineにより「2017年糖尿病ベストアプリ」にアジアで唯一選ばれている。現在、日本Google Play におけるキーワードサーチ “糖尿病アプリ”でナンバーワン、Google PlayとiOSの評価でハイスコアを獲得している(Google Playは4.6、App storeは4.7) 。

新規登録から血糖値の記録まで(血糖値記録の基本操作)

 それでは早速、スマートヘルスをiPhoneにダウンロードしてみよう。


画面1


画面2

 スマートヘルスのアプリをダウンロード後、インストールすると新規登録が求められる。筆者は、メールアドレスとパスワードを入力して新規登録をしたが、Google+やFacebookのIDがあれば、入力を省ける(画面1)。

 その後、「性別」「年齢」「罹患している糖尿病の種類」などの情報を入力すると設定完了だ(画面2)。


画面3


画面4

 トップ画面の下にある+ボタンを押すと、画面3が表示され、血糖値を入力できる。このときにiPhoneの時計と、血糖値を入力する記録時間が連動しているので、時間や日付などの入力作業が省けるのは嬉しいところだ。

 また、数値を見返す際に参考となる、入力した血糖値がどのタイミングのものなのか(食前、食後、運動後など)をアイコンで選択でき、簡単に記録できるところもポイントだ(画面4)。

 また、あらゆる糖尿病患者(1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、入院/出院患者)のケアに対応しており、血圧や体重も同様に管理ができるので、血糖自己測定をしている糖尿病患者さんだけでなく、食事療法や運動療法のみの糖尿病患者さん、糖尿病予備群の方々にとっても、健康管理に役立つアプリと言えるだろう。

多彩な食事入力方法


画面5


画面6

 食事の写真をアップロードでき、「何を食べましたか?」をタップすれば、豊富なメニューから食品を選択して記録できる(画面5)。

 筆者は昼食にお茶碗2杯分(220g)のごはんを食べたので、「ご飯」を選択した。そうすると、

ごはんお茶碗半分(55g)=1単位

というサンプルが表示される。このサンプルを目安に、4単位と選択すると(画面6)、1単位=80kcalでカロリーが算出され、320kcalと表示された。この機能は、パンや肉類、乳製品などその他の食品についても同様で、食パンの場合は30g=1単位、とサンプルが表示される。これは食事療法を行う糖尿病患者さんには重宝されるだろう。また、食品のカロリーの目安を覚えるのにも役立ちそうだ。一方で、あまりに充実した食品メニューは何を選択していいのか迷ってしまうため、今後の改善に期待する。

追記:ユーザーからのフィードバックを受け、2018年に食品の記録機能を改善して、より使いやすくなった新しいバージョンをリリースするとのこと。

服薬やインスリンの記録


画面7

 「薬を服用しましたか?」を選択すると、画面7のようなリストが表示される。

 現在、使っているインスリン製剤、あるいは内服薬を選択できる。続いて、内服薬であれば数量を、インスリン製剤であれば単位数を入力可能だ。

 超速効型、中間型など、使用中のインスリンの分類に従ってリストの中から素早く選択できるほか、リストにないものは内服薬を含め、カスタマイズで追加できる。

運動や気分の入力項目も豊富


画面8


画面9

 「気分はどうですか?」を選択すると、その時の状況を豊富な種類のアイコンから選択でき、どのような血糖値のときに、どういう気分になりやすいのか、をあとで自分が振り返ることが可能だ(画面8)。

 運動は、種目によって低・中・高強度にも分かれており、実際に行った運動時間を入力すると、概算の消費カロリーまで表示してくれるから嬉しい機能である(画面9)。

入力した数値は、「日記」や「状況」で確認


画面10


画面11

 入力した数値、食事や運動などの記録は、画面の下にある「日記」を押せば、このように一覧で見ることができる(画面10)。

 血糖値の場合、オレンジ色になっている箇所は、目標の血糖値よりも高い値であったことを示しており、その反対に目標の血糖値より低い場合は、紫色で表示される。もちろん、この値は患者さんごとに変更でき、自分に合った目標血糖値の設定が可能だ(画面11)。


画面12


画面13

 入力した血糖値は、画面の左下にある「状況」(画面12)を押せば、画面13のような形で見ることができる。

 測定期間中の最高値から最低値、そして平均値もすぐにわかり、また低血糖や高血糖の頻度などもひと目で確認できる。 それと、食前と食後の血糖値の比較や、運動前と運動後の血糖値の比較も簡単に把握できるところがありがたい。

血糖値をパートナーや主治医と共有


画面14


画面15

 画面の右下にある「パートナー」ボタン(画面14)を押せば、パートナーを招待することができる。パートナーのメールアドレスを入力するとそのアドレスに招待コードが送られ、この招待コードを入力することで、血糖値の状況をパートナーと共有することができる(画面15)。

 また、入力した血糖値や食事、運動などのレポートは、PDFやエクセルに出力することもできるので、結果を診察の際にドクターへ持参すれば、わざわざ、手書きしたものを持っていく必要もなくなる。

まとめ

 スマートヘルスはその充実した機能とわかりやすいユーザーインターフェース(画面操作等)で発症間もない患者さんから、カーボカウントなどを駆使するベテラン患者さんまで、幅広いタイプの糖尿病患者さんのニーズに応えている血糖値の管理アプリと言えるだろう。先ずはお試しでダウンロードしてみてはいかがだろうか。

(提供:H2 Ltd.)

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関連情報
[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

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