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2012年11月14日
糖質コントロール食を宅配「制限を感じさせない食事療法」
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糖質が多い食品を制限する糖質コントロール食への関心が高まっている。「制限を感じさせない糖質制限食」を目指した宅配食サービスも登場した。
糖質コントロールで血糖コントロールも改善
糖質コントロール食は、米飯・麺類・パンなどの糖質が多い食品を制限して、肉や魚介・豆腐や野菜などをしっかりとる食事法だ。
糖質コントロール食には、カロリーコントロール食とは別の狙いがある。カロリーコントロール食は、カロリーの摂取や栄養のバランスを調整して肥満を解消することで糖尿病を改善しようとする食事だ。
これに対して糖質コントロール食は、食事にともなう血糖値の上昇やインスリン分泌の増加を避けることを狙いとしている。
食事療法の目的は、血糖値を必要以上に上げないようにすること。食事によって食後血糖値が上がりやすいのは、糖質を多く食べた時だ。脂質やタンパク質を食事でとっても、血糖値はあまり上がらない。
ということは、食事でとる糖質が少なければ、食後血糖値は上がりにくいことになる。糖質コントロール食は、こうした考え方にもとづいた食事法で、毎回の食事に含まれる糖質の量をコントロールしている。
糖質コントロール食を続けていると、肥満解消の効果も出てくる。これは膵臓から分泌されるインスリンと関係している。インスリンは血糖値を下げる働きをしているが、体を肥満させる働きもする。食事の糖質が少なければインスリンも少なくて済み、肥満にもなりにくい。
なお、現在までのところ、極端な糖質制限食はかえって体に良くないという報告もある。適度な糖質コントロールが血糖コントロールに役立ちそうだ。
糖質コントロール食の宅配サービス
現代の食習慣は、米や小麦を中心につくられている。これらの糖質を多く含む食品を制限する糖質コントロール食への切り替えは難しいと感じる人や、糖質を含んだ食事と同様なメニューを楽しみたいという人は多い。そうした人のために、最近は「制限を感じさせない糖質制限食」を目指した宅配食サービスが開発されている。
グッド・サポートの「糖質オフキッチン」は、1食ごとの糖質量を1商品(100g)当り平均3.09gに抑えた宅配食サービスだ。糖質をはじめとする栄養素をしっかり管理してあるだけでなく、おいしさにもこだわっている。
例えば人気メニューである「豚のロースト粒マスタードマヨネーズソース」の栄養成分表示は、カロリー286kcal、タンパク質13.0g、脂質24.6g、糖質1.2g、塩分0.8g。
主食を調整することで食事全体の糖質量とカロリー量を簡単にコントロールできる。各メニューに栄養成分表示があるので、食事療法に取り組んでいる方も安心して利用できる。
グッド・サポートの児島聖子さんは、「“食事はおいしくあるべき”との考え方から、素材・調理方法を吟味し、試作と試食テストを重ねたうえで商品化しています。このため開発チームでは、食品栄養知識の豊富な管理栄養士2名のほかに、プロフェッショナルな調理実績をもった調理師スタッフを揃え、“おいしい糖質コントロール食”を日々研究しています」と話す。
「糖質オフキッチン」は、注文確認後7営業日以内に宅配してもらえる。電子レンジ、または湯煎で温めるだけでいつでも食べられ保存も効く(保存期間は製造日より180日間)。食材の熱伝導をよくする為に、包装内を真空にしてパッキングし、その食材に適した温度で、必要時間加熱を行う真空調理法という最新の調理法を採用しており、作りたてのおいしさを、いつでもどこでも楽しめる。
メニューは「具沢山スープ」5種類、「蒸し野菜」5種類、「贅沢おかず単品」21種類、「糖類ゼロ・ロールパン」(1袋10本入り)。その他にセット商品を6種類を展開している。「具沢山スープ」は、1袋200gで平均49kcal、糖質2.4g。「蒸し野菜」は1袋100gで平均50kcal、糖質2.0g。
「砂糖や小麦粉などの食材の利用が制限されるなか、商品開発ではお客さまの満足と安心を満たすため、レシピを工夫するだけでなく、科学的視点や裏付けにもとづいて開発を行なっています。これらの開発技術は、低糖質かつおいしい食材開発にいかされています」と児島さんは話す。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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