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2010年01月13日
喫煙・飲酒習慣のない人は「体調変わらず」 中高年者縦断調査
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調査では、高齢者の行政政策の基礎資料とする目的で、団塊の世代を含む中高年の介護や健康の状態、就業について、同じ人を第1回(2005年)から追跡して調べている。4回目となる今回は2008年11月現在で全国の53歳から62歳の男女2万8492人を対象とした。
たばこを「吸ったことがない」と答えた人では、健康状態が「良い」とした割合は82.5%(3年前は83.6%)と高いが、「吸っている」という人では77.7%(同80.2%)まで下がった。たばこを吸う本数が増えるほどこの傾向は強くなり、1日21本から30本吸う人では78.4%(同80.5%)まで落ち込んだ。
一方、アルコールを「ほとんど飲まない」と答えた人では、健康状態が「良い」とした割合は81.6%で、3年前の81.8%に比べほとんど変わらないが、「飲む」という人では81.7%(3年前は83.7%)まで下がった。
ただし、飲酒の頻度により低下傾向に差があり、「週に1〜2日」という人では82.4%(3年前は85.0%)が「良い」と答えており、この割合は「まったく飲まない」という人の77.2%(同78.5%)より高い。
就業状況の変化と介護状況を重ねてみると、第1回から第4回まで「ずっと仕事をしている」という人では、「ずっと介護をしている」割合は52.9%と低く、「ずっと介護をしていない」が71.8%と高い。一方で、第1回で仕事をしていて第4回までに仕事なしとなった「退職」者は、「介護なし→あり」が11.8%と高くなっており、仕事と介護の両立が難しく、退職後にやっと介護の時間を確保できていることがうかがえる。
仕事の有無別に1週間の介護時間をみると、「仕事をしている」では「1〜2時間」が男32.8%、女21.3%で、「仕事をしていない」に比べて介護時間が短い傾向がある。性別に比較すると女性では仕事の有無に関わらず介護時間の長い傾向がみられ、男性では時間は短くなる。しかし、退職して「仕事をしていない」という人では性差が小さくなり、男性でも介護時間の長い割合が増加する。
第4回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)(厚生労働省)
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