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2009年10月21日
世界の糖尿病人口、20年後に4億3500万人超 国際糖尿病連合
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世界の成人の糖尿病有病率は7%に近づいており、もっとも高いのは米国やメキシコ、カナダなど北米地域の10.2%。次いでサウジアラビアやバーレーンなど中東地域と北アフリカ地域の9.3%と続く。糖尿病有病数のもっとも多い地域は中国や日本、韓国など西太平洋地域で、約7700万人。次いでモーリシャスやスリランカなど南東アジア地域の約5900万人と続く。
もっとも糖尿病有病数の多い国はインド(5080万人)。以下は中国(4320万人)、米国(2680万人)、ロシア連邦(960万人)、ブラジル(760万人)、ドイツ(750万人)、パキスタン(710万人)、インドネシア(700万人)、メキシコ(680万人)と続く。

新しい調査データによると、成人の糖尿病有病率は湾岸地域で高くなっており、ペルシャ湾岸諸国の5ヵ国が上位10ヵ国に入っている。糖尿病有病率が世界でもっとも高いのは太平洋の島国であるナウルで、成人人口のほぼ3分の1(30.9%)が糖尿病。
IDFは糖尿病について最新の世界情勢を「糖尿病アトラス」第4版にまとめ発表する
- 糖尿病が原因となり亡くなる人は世界で年間400万人に上る。
- 糖尿病は、失明・腎不全・心臓病・脳卒中・壊疽による足切断などの主な原因となる。
- 糖尿病は、患者だけでなく、その家族にとっても大きな負担となる。
糖尿病を管理するために、患者や家族は適切な知識にもとづき、医学的な判断を毎日行う必要がある。しかし、「世界に十分な情報を得られていない患者が数百万人いて、全く教育を受けられない患者も多い」と、IDFの糖尿病教育顧問部門(DECS)議長で上級副理事であるMarg McGill氏は話す。
その理由は、医療費がかかる、医療機関が遠く通院できない、医療サービスがなかったりよく知らない、糖尿病の知識を得ることのメリットについて知らされていないことなどが挙げられる。
適切な知識を得て、治療と管理を続けていれば、失明や腎臓病、心臓病、脳卒中など糖尿病合併症を予防できる。患者だけでなく、家族や地域共同体の医療負担も軽減される。McGill氏は「健康で長生きするために、健康的な食事や運動の継続、糖尿病合併症の予防、メンタルヘルス、糖尿病の検査や治療を続けることが欠かせない」と話
IDFはカナダのモントリオールで今年10月に開催された「第20回世界糖尿病会議」で、IDFは医療従事者と糖尿病患者向けの教育プログラムを開発し継続するガイドとなる世界規模の教育プログラムを発表し
- IDF糖尿病教育のための国際標準 第3版
糖尿病患者向けの自己管理と教育を開発するための総合ガイド。世界の国や地域による保健指導や教育プログラムを作成するときの基本的な情報源となる。 - IDF糖尿病療養指導者教育のための国際カリキュラム 第2版
医療関係者向けに糖尿病に関する総合教育を促進し、教育プログラムの標準化を図るために作成された、科学的根拠にもとづく教育カリキュラム。臨床管理、教育、行動変容の理論と技術などをとりあげ、冊子、スライドモジュール、動画などを提供する。
世界糖尿病連合(IDF)(英語)
IDF糖尿病教育基準(Diabetes Education Modules)(英語)
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