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2009年10月23日
血糖自己測定、糖尿病・妊娠など世界ガイドラインをリリース 国際糖尿病連合
- キーワード
- 糖尿病合併症 血糖自己測定(SMBG)

IDF臨床ガイドライン・タスクフォース委員長のStephen Colagiuri博士は「地域や所得水準に関わらず、世界の糖尿病患者がより良いケアを受けられ、生活を向上することが望ましい。そのために世界規模で糖尿病の医療や治療・予防のための体制を整備する必要がある」としてい
今回発表した、インスリン治療を受けていない2型糖尿病患者向けの血糖自己測定、妊娠・糖尿病、糖尿病患者向けの口腔衛生に関するガイドイランについて、「糖尿病の治療において重要でありながら、十分なケアが行き届いていない分野をカバーしている」としてい

血糖値は食事のタイミング、食事内容、運動のタイミング、薬物療法、ストレスなどの影響を受け変化する。患者が自分で血糖測定を行う血糖自己測定により、測定時の血糖値がすぐに分かり、血糖コントロールの改善につながる。薬物療法を行っている患者にとっては、生活スタイルが血糖値にもたらす影響やその度合を知り、治療法を調整するための重大な手がかりとなる。
ただし、SMBGを行えばただちに血糖コントロールが改善するわけではなく、SMBGを適正に行えることと、得られた測定値と食事などの生活スタイルなどの関連をよく理解できることが求められる。そのために糖尿病患者とその家族、医療スタッフが十分な知識や理解、スキルをもち、SMBGを治療にとりいれ血糖コントロールを良くしていくことに対し意欲的であることが重要と強調されている。SMBGを実施するために医療スタッフの療養指導が欠かせなく、医療スタッフも糖尿病の治療や患者教育について熟知している必要がある。
IDF Guideline on self-monitoring of blood glucose in non-insulin treated type 2 diabetes

妊娠中の高血糖症の有病率は、世界規模でみると全ての妊娠している女性の10%に上る。胎児の奇形などの重篤な合併症を予防するために、適切な治療を行い血糖管理を良好にする必要があるが、検査と治療が行き届いていない国や地域も多
特に糖尿病の家族歴や肥満などのリスクのある妊婦には危険因子について問い質し、スクリーニングを行うことを勧めている。妊娠中の血糖値が高い妊婦では、胎児と妊婦の合併症を防ぐために妊娠中の血糖コントロールを良い状態にすることが必要で、食前血糖値100mg/dL未満、食後血糖値145mg/dL未満に管理することを推奨している。
IDF Global Guideline on pregnancy and diabetes

IDF Guideline on Oral Health for People with Diabetes
関連ページ
日本でも2008年度の診療報酬改定で、インスリン療法を行っていない2型糖尿病患者は、病状が中等度以上であれば年1回に限り血糖自己測定ができるようになった。
・ 非インスリン患者の血糖測定も適応(糖尿病NET)
・ 血糖自己測定(SMBG)と保険適用(糖尿病情報BOX&Net. )
・ 糖尿病と妊娠に関するQ&A(日本糖尿病・妊娠学会)
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