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2020年02月12日
【新型コロナウイルス感染症に対策】 糖尿病の人は何に気を付ければ良いのか
- キーワード
- 新型コロナと糖尿病 糖尿病の検査(HbA1c 他) 糖尿病合併症
新型コロナウイルスについて、メディアで連日報じられ、不安が広がっている。
日本では現在、流行が認められている状況ではないが、今後の動向は予測しづらく油断は禁物だ。
"感染症対策の緊急提言"も発表され、「落ち着いた行動を」と呼びかけられている。
新型ウイルスに限らず、インフルエンザなどの感染症にも備えておくことが大切だ。
日本では現在、流行が認められている状況ではないが、今後の動向は予測しづらく油断は禁物だ。
"感染症対策の緊急提言"も発表され、「落ち着いた行動を」と呼びかけられている。
新型ウイルスに限らず、インフルエンザなどの感染症にも備えておくことが大切だ。
糖尿病の人は重症化しやすい?
新型コロナウイルスについては、現時点でどのような人が重症化しやすいかは、十分に明らかにされていないが、通常の肺炎などと同様に、高齢者や基礎疾患のある人のリスクが高くなる可能性がある。
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、新型コロナウイルスに罹った肺炎患者のうち、1/3から1/2が糖尿病や高血圧、心臓の病気などの基礎疾患をもっていた。
体には防御機構があり、病原体が体内に入ってきても、白血球やリンパ球などの免疫細胞が連携プレーで病原体を撃退する。糖尿病の人は、血糖コントロールが良くないと、この免疫力が低下しているおそれがある。
感染症を未然に防ぐために、また感染してしまった場合に重症化するのを防ぐために、血糖値をできるだけ正常に保つことが大切だ。
こうした対策は、新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザなどの感染症にも有効だ。「糖尿病の人は、ふだんから血糖コントロールを良好に保つよう治療を行うことが重要です」と、国立国際医療研究センター国際疾病センターでは述べている。
体の異常に早く気がついて、感染を早くみつけることも大切だ。新型コロナウイルスに感染すると、発熱やせきなどの呼吸器症状があらわれる。自身の体調に変化がないかを注意している必要がある。
新型コロナウイルス感染症対策の緊急提言
「STOP感染症2020戦略会議」(座長:賀来満夫・東北医科薬科大学特任教授、事務局:一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会)はこのほど、都内で記者会見を開催し、「新型コロナウイルス感染症対策の緊急提言」を発表した。
同戦略会議は、国土強靱化の観点から、地震や台風、水害など災害発生時の感染症対策や平時からの備えを検討し、政府などに政策提案を行うことを目的として、2019年12月に発足した。委員には、感染症、災害医療、公衆衛生をはじめ、医学、歯学、薬学、看護学など、各分野の第一線で活躍する専門家が名を連ねている。
座長の賀来満夫教授は次のように述べている。
今回の新型コロナウイルス感染症については、すでにさまざまな報道がされており、情報に過剰に反応し、望ましくない対応をとる例も散見されます。
一方で、感染症にまったく無関心で、対策のマナーができていない人も少なくありません。
新型コロナウイルスについて、ヒトからヒトへの感染は認められているものの、日本国内で現在、流行が認められている状況ではありません。
過剰に心配することなく、風邪やインフルエンザと同様に、まずは、アルコール含有の除菌剤や、石けんと流水による手洗い、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って口や鼻をおさえる「咳エチケット」などの感染症対策を行うことが重要です。
同戦略会議が提言している「STOP感染症・7つの約束」では、新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザや、蚊媒介感染によるデング熱など、他の感染症にも注意が必要だと指摘している。
とくにインフルエンザについては、米国で今年の冬に1万人以上が亡くなっており、日本でも昨年3,325人が亡くなっている。同戦略会議は、感染症も自然災害と同じように考え、「ふだんから備えておくことが大切」と指摘している。
新型肺炎対策「STOP感染症・7つの約束」
約束1 正しく恐れる。 |
約束2 ウイルスや菌の顔と性格を知る。 |
約束3 "STOP感染「新生活習慣」"をつくる。 |
約束4 最新の対策技術にも目を向け情報収集する。 |
約束5 喉元過ぎても熱さを忘れない。 |
約束6 新型肺炎以外の感染症にも目を向ける。 |
約束7 防災用品だけでなく、感染症対策用品も備蓄を! |
1人ひとりができる新型コロナウイルス感染症対策は?
厚生労働省は「感染対策の基礎知識」を公開している。
(1)手洗いドアノブや電車のつり革などさまざまなものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗います。
普段から、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきます。 (3)適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保ちます。 (4)マスクの効果は?
マスクは、咳やくしゃみによる飛沫およびそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。咳やくしゃみなどの症状のある人は積極的にマスクをつけましょう。
一方で、屋外などでは、相当混み合っていない限り、マスクを着用することによる効果はあまり認められていません。
咳や発熱などの症状のある人に近づかない、人混みの多い場所に行かない、手指を清潔に保つといった感染予防策を優先して行いましょう。
Interim Clinical Guidance for Management of Patients with Confirmed 2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV) Infection(米国疾病予防管理センター(CDC) 2020年2月11日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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