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2017年07月04日
高リスク糖尿病の二次予防はLDL-C70未満 動脈硬化性疾患予防GL改訂
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- 糖尿病の検査(HbA1c 他) 糖尿病合併症
日本動脈硬化学会は『動脈硬化性疾患予防ガイドライン』を5年ごとに改訂していて、6月30日にその「2017年版」を発行するとともに、都内でプレスセミナーを開催し改訂した箇所やその背景を解説した。2012年版からの主な改訂点は以下のとおり。
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動脈硬化性疾患予防 ガイドライン 2017年版 | |
境界域の脂質異常症としては2012年版で既に「境界域高LDL-C血症」(LDL-C120〜139mg/dL)が定義づけられており、今回これに境界域高Non-HDL-C血症が追加された。これら境界域の異常の場合、他のリスクファクターを勘案し介入の必要性を考慮することになる。
なお、高LDL-C、低HDL-C血症、高TG血症の診断基準値は変更ない。
上記に該当しない場合のリスク評価のツールとして、2012年版では「NIPPON DATA80」に基づく10年以内の冠動脈疾患死の確率を用いていたが、今回これを「吹田スコア」に基づく10年以内の冠動脈疾患発症率に変更した。
吹田スコアは、年齢、性、喫煙、血圧、HDL-C、LDL-C、耐糖能異常、早発性冠動脈疾患家族歴の各スコアを合計するもので、10年以内の冠動脈疾患発症率が2%未満であれば「低リスク」、2〜9%未満は「中リスク」、9%以上は「高リスク」と判定する。吹田スコアを簡便に計算できるWebアプリも公開している。
http://www.j-athero.org/publications/gl2017_app.html
なお、吹田スコアによらずリスク因子の数をカウントして評価する簡易版も作成されている。それによる場合、喫煙、高血圧、低HDL-C血症、耐糖能異常、早発性冠動脈疾患家族歴をうち該当するものの数と、性、年齢によりリスクを評価する。
吹田スコアを用いた場合と簡易版を用いた場合とで、リスク評価の結果はほぼ同じカテゴリーになるという。
LDL-C70mg/dL未満、Non-HDL-C100mg/dL未満を考慮する病態として、家族性高コレステロール血症と急性冠症候群のほか、「糖尿病で他の高リスク病態を合併する時」が挙げられている。糖尿病で考慮すべき高リスク病態とは、喫煙、メタボリックシンドローム、慢性腎臓病(CKD)、末梢動脈疾患(PAD)、非心原性脳梗塞、主要危険因子の重複。
なお、一次予防の各カテゴリーの管理目標値は変更ない。
このほか、家族性高コレステロール血症に関する記述が拡充された。
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