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2014年05月15日

30歳代から増える「痛風」 尿酸値を下げる方法は糖尿病と共通

キーワード
糖尿病合併症
コンピュータ断層撮影(CT)を用いた新しい診断法
 高尿酸血症は初期の段階では自覚症状が乏しいが、親指の付け根の関節では尿酸の結晶化が進んでいるケースが多い。そうした場合に、痛風を早期診断するために、コンピュータ断層撮影(CT)を用いた新しい治療法の開発が進められている。

 米メイヨークリニックでは、エネルギーの違うエックス線の発生装置を2台搭載し、従来は識別の難しかった尿酸の蓄積や結石を、画像でとらえて識別することに成功した。

 物質におけるエックス線の透過性がエネルギーによって異なることを利用した画像化手法は進歩している。従来は関節液の穿刺を行い診断していたのが、もっと簡便な方法で診断できるようになる。

 「痛風の診断をより早く、より正確に行えるようになれば、食事療法や薬物療法を適切に行うことで、痛風発作を悪化させないようにすることができる」と、研究者は述べている。

 肥満者における腰痛のように、体重のせい、変形のためだと診断される関節炎も少なくないが、かなりの頻度で痛風が関与している可能性もあるという。近い将来に、痛風を早期発見し、痛風発作を効果的に予防する治療法が普及する可能性がある。

Gout isn't always easy to prove: CT scans help catch cases traditional test misses(メイヨークリニック 2014年3月26日)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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