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2013年10月28日

家事と運動の両立が健康増進のカギ 家事だけでは運動量は不足

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運動療法
家事だけを行っていれば十分というわけではない
 ただし、注意しなければならないのは、家事をしていれば、身体活動量が十分に足りるわけではないことだ。

 英アルスター大学の研究者が4,600人以上を対象に行った研究によると、家事に多くの時間を費やしている人では、運動ガイドラインが勧める運動の所要量を満たしていない割合が高いという。

 「家事に多くの時間を費やしている人は、家事をしているので運動をしなくても良いと考えがちです。家事をしているのだから、特に運動をしなくてもいいだろうと考えてしまうのです。実際には、運動量は決して十分とはいえません」と、アルスター大学のマリー マーフィー氏は指摘している。

 調査では、「健康を増進するために運動が不可欠ですが、自分の毎日の運動量は足りていると思いますか?」という質問に対し、43%の人が「足りていると思う」と回答した。そのうち、最大で73%は「家事が運動の代わりになる」と考えていることが分かった。

 詳しく調べてみると、家事の内容は「掃除」や「洗濯」、「アイロンがけ」といった運動強度の低いものが大半だったという。現代では、家事の多くは自動化された機械を使い、効率化がはかられており、昔のようにカロリーを多く消費することが少なくなった。

 「掃除機をかけたり、床を掃除すると、30分で130kcal以上を燃焼できますが、トレッドミルで自転車こぎを30分行った場合は倍以上の400kcalを燃焼できます。カロリー消費量だけをみると、運動やスポーツの方がはるかに効率は良いのです」と、マーフィー氏は言う。

 家事の中にはカロリーをたくさん消費するものもある。芝刈り機で庭の手入れをしたり草刈りをすると、ウォーキングを30分行ったのと同じくらいのカロリーを消費することになる。

 「ただし、こうした運動負荷の高い家事を、毎日行っているわけではありません。家事をすると運動によるカロリー消費を増やせるのは確かですが、ほとんどの人にとっては、ジョギングやウォーキングなどの運動を組み合わせることで、効果が倍増すると考えるべきでしょう」と、マーフィー氏は指摘している。

45-Year Trends in Women's Use of Time and Household Management Energy Expenditure(プロス ワン 2013年2月20日)
Housework Is not Always a Healthy Exercise Alternative(アルスター大学 2013年10月18日)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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