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2013年07月31日
糖尿病による足切断が10年で減少 フットケアで足切断は防げる
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米国の新しい調査結果によると、糖尿病が原因となり足や下肢の切断を強いられる患者は、10年前に比べ減ってきているという。新しい治療法が開発された結果、血糖コントロールが改善しており、足の整形外科の治療も向上していることが背景にある。
糖尿病の足切断は10年で29%減少
アイオワ大学の研究チームは、米国の高齢者向けの医療保険であるメディケアの加入者を対象に、2000〜2010年の治療状況に関する調査を行った。
その結果、整形外科医による糖尿病足潰瘍の治療数は10年間で143%増えて、足や下肢の切断は28.8%低下したことが分かった。
血糖コントロールが不良で、糖尿病を悪化させると、足の皮膚や粘膜が深いところまで欠損する「潰瘍(かいよう)」や、皮膚や組織が死滅して黒色に変色する「壊疽(えそ)」などの足病変が起こりやすくなる。
はじめは小さなケガだったのが、想像以上に悪化し、ひどい場合には足や下肢の切断をしなければならなくなる場合がある。
調査では、足や下肢の大きな切断は47%低下しており、代わりに足の指などの小さな部位の切断は24%増加したことが示された。
「下肢切断が減っている理由をあきらかにするため、さらに詳しい調査が必要ですが、糖尿病の治療が進歩し、血糖コントロールが改善していることや、足の整形外科の治療も向上していることが貢献しているとみられます」と、研究者は話している。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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