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2011年10月19日
糖尿病患者の理想的な受診は2週間に1回 米調査
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- 糖尿病の検査(HbA1c 他) 糖尿病の統計

良好な治療成果を得るためために、糖尿病患者の受診間隔は、どれくらいが理想的なのだろうか。この疑問を検証するため、米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)のFritha Morrison氏らは、糖尿病患者(18歳以上)2万6,496人のデータを対象に調査した。これらの患者は、2000年1月から2009年1月に、少なくとも2年間プライマリケア医の診察を受けていた。
調査の結果、より短い間隔で受診していた患者の方が短期間で血糖値、血圧値、コレステロール値を改善でることができることが分かった。これらを適正にコントロールすることで、糖尿病合併症の危険性が低減するが、米国の多くの糖尿病患者がコントロールできていないのが現状。
糖尿病治療ガイドラインも、どの程度の頻度で医師の診察を受けるべきかを明確に示していない。著者らは、2週間に1回程度の受診が好ましいとの考えを示している。この研究は、医学誌「Archives of Internal Medicine」9月26日号に掲載された。
治療目標であるHbA1c7.0%未満になるまでの時間の中央値(median)を比較したところ、1〜2週ごとに医師の診察を受けた患者では、「インスリン治療なし」では4.4ヵ月、「インスリン治療あり」では10.1ヵ月だった。一方、3〜6ヵ月ごとに診察を受けた患者では、「インスリン治療なし」で24.9ヵ月、「インスリン治療あり」で52.8ヵ月だった。
血圧とコレステロール(LDL-C)については、目標値に達した期間は、1〜2週ごとに診察を受けた患者では、それぞれ1.3ヵ月と5.1ヵ月だったが、3〜6ヵ月ごとに診察を受けた患者では、13.9ヵ月と32.8ヵ月だった。
さらに、3つの測定値がすべて正常域に戻るまでの期間を調べたところ、受診間隔が短いほど目標値に早く戻る傾向がみられた。受診間隔が1週〜2週以下の群では1.5ヵ月、3ヵ月超〜6ヵ月以下群では36.9ヵ月と、差は大きく開いた。また、受診間隔が長くなるほど、測定値が目標域に戻らない患者が増加することも分かった。
研究者らは、プライリケアで治療を受ける糖尿病患者の受診間隔は短い方が、HbA1c、血圧、LDL-cを目標値まで下げるための時間は短くなるとして、2週間ごとの受診を勧めている。
Encounter Frequency and Serum Glucose Level, Blood Pressure, and Cholesterol Level Control in Patients With Diabetes Mellitus
Arch Intern Med, 2011; 171: 1550-1551.
More Frequent Doctor Visits May Benefit Diabetes Patients(ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 2011年9月26日)
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