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2009年06月24日
3剤目の超速効型インスリン製剤「アピドラ」 発売
サノフィ・アベンティスは、6月24日に国内で3剤目となる超速効型インスリンアナログ製剤「アピドラ」(一般名:インスリングルリジン)、6月20日にインスリンペン型注入器を用いたキット製剤「ランタス注ソロスター」の販売をそれぞれ開始した。
超速効型インスリンアナログ製剤「アピドラ」
今回発売する製品は、ディスポーザブル製剤「アピドラ注ソロスター」、カートリッジ製剤「アピドラ注カート」、バイアル製剤「アピドラ注100単位/mL」の3製品。
「アピドラ」は、ヒトインスリンのアミノ酸を置換し製剤中に亜鉛を含まない特徴的な製剤設計がされている。そのため、製剤中に単量体の割合が多く、生理的な追加インスリン分泌パターンを再現する。皮下投与後速やかに吸収され短時間で消失するので、食事の直前に投与できる。
同社の持効型溶解インスリンアナログ製剤「ランタス」専用であったディスポーザブル型インスリンペン型注入器「ソロスター」、カートリッジ交換型インスリンペン型注入器の「イタンゴ」の両デバイスをアピドラにも使用できる。アピドラは米国と欧州で2004年に最初に承認を取得し、現在80ヵ国以上で承認されている。
国内の超速効型インスリン製剤としては、ノボラピッド(一般名:インスリンアスパルト)、ヒューマログ(一般名:インスリンリスプロ)の2製剤が使用されている。アピドラ(インスリングルリジン)は3剤目の超速効型インスリン製剤となる。
アピドラ®注ソロスター®

ディスポーザブル型インスリン注入器製剤「ランタス注ソロスター」
「ランタス注ソロスター」は、持効型溶解インスリンアナログ製剤「ランタス」(一般名:インスリングラルギン)を投与するためのインスリンペン型注入器を用いたキット製剤。今年1月に承認を取得し、6月に薬価収載された。
インスリンカートリッジの交換の必要がないディスポーザブル(使い捨て)型で、単位表示を見やすくし、注入時に必要な力を他のペン型注入器に比べ30%以上軽減し使いやすく設計されていることが特徴となる。
ランタスは、あきらかな血糖降下作用のピークを示すことのない1日1回投与のインスリンアナログ製剤。血糖コントロールに基礎(持続型)インスリンを必要とする成人の1型と2型糖尿病患者が適用。同社はランタスを世界で600万人の患者が使用する「もっとも多く処方されているインスリン製剤」としている。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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