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2007年05月14日

40歳から高まる「食育」への関心 内閣府の意識調査

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糖尿病予備群
 内閣府は「食育に関する意識調査」の結果を発表した。調査は今年3月に全国の成人3,000人を対象に実施したもので、今回が2回目。

 食育について内閣府は「食についての知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる人間を育てるもの」と定義している。食育について「言葉も意味も知っていた」人は33.9%で、前回調査(2005年)に比べ7.9ポイント増えた。
7割以上がメタボリックシンドロームを認知
 調査では、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)についても質問した。言葉も意味も知っていた人が77.3%に上り、特に50歳代では男女ともに8割を超えており、関心が高いことが示された。

メタボリックシンドロームの認知度

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)という言葉やその意味を知っていましたか? *1

半分以上の人が食育を実践している
 日ごろから食育を「実践している」と答えた人は過半数の55.8%だった。家庭での食育の実践の実態については、「毎日朝食をとるなど規則正しい食生活に努めている」、「栄養バランスに気をつけている」と答えた人が多かった。

 実践している人の割合は、男女ともに年齢が上がるにつれ増え、全体に女性の方が熱心に行っている傾向がみられる。

栄養バランスの優れた「日本型食生活」の実践

野菜摂取量を増やす、油の多いものを控えるなど、栄養バランスに気をつけていますか? *2

自ら料理に取り組んでいますか? *3


 実践していない理由は、もっとも多かったのが「仕事や趣味で忙しい」で43.3%。「食育自体よく知らない」(36.8%)、「食生活を特に意識しなくても問題ない」(30.6%)と続く。

 健康な食生活を実践するため参考にしている指針などについて聞いた質問では、「食事バランスガイド」を挙げた人が多く39.5%だった。次いで「3色分類」(26.4%)、「6つの基礎食品」(24.8%)、「日本人の食事摂取基準」(18.7%)と続く。

回答数  
*1 男性 40歳代 121人、50歳代 186人、60歳代 180人
*2 男性 40歳代 121人、50歳代 186人、60歳代 180人
女性 40歳代 176人、50歳代 186人、60歳代 196人
*3 男性 40歳代 121人、50歳代 186人、60歳代 180人
女性 40歳代 176人、50歳代 186人、60歳代 196人
●詳しくは内閣府のサイトへ
 「食育に関する意識調査」について
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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