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2022年01月20日
インターバルトレーニングが糖尿病の人の糖代謝を改善 速歩とゆっくり歩きを交互に 脂肪肝も解消
速歩とゆっくり歩きを繰り返す「インターバルトレーニング」が、糖尿病の人の糖代謝とインスリン感受性を改善するという研究が発表された。
「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」の改善に向いているという研究も報告されている。
「インターバルトレーニング」は、より短時間に効果を得られやすく、運動をする時間をとれない忙しい人にも向いているという。
速歩とゆっくり歩きを繰り返すインターバルトレーニング
インターバル速歩
出典:世界文化ホールディングス、2020年
インターバルトレーニングが糖尿病の人の糖代謝を改善
インターバルトレーニングが、糖尿病患者の糖代謝を改善するのに役立つという研究を、フィンランドのトゥルク大学が発表している。わずか2週間のトレーニングにより、血糖を下げるインスリンの感受性が改善し、とくに太ももの筋肉へのブドウ糖の取り組みが良くなるという。 研究には、2型糖尿病や糖尿病予備群で、インスリン抵抗性があると診断された、平均年齢49歳の26人の男女が参加した。トレーニングを開始する前は、こうした人は健康な人に比べ、糖代謝とインスリン感受性が大幅に低下していた。 しかし、2週間に6回のインターバルトレーニングを行った後では、糖代謝は改善しており、太ももの筋肉も増え、健康な人と変わらないくらいになった。一方で、一定の強度の運動を続けていた人は、インターバルトレーニングを行った人の半分しか目標を達成できなかった。 「運動には、糖尿病の治療薬と同じくらいの血糖値を下げる効果があります。そのため、運動は糖尿病を治療・予防するために必ず必要です」と、同大学臨床生理学・健康科学部のタンジャ シェーロス氏は言う。 「ご自分の体力や体調に合わせて運動をすると良いのであり、1日で体を動かす時間を増やしただけでも、それだけの効果を得られます。しかし、今回の研究では、短期間に集中して行う高強度のインターバルトレーニングは、より効果が高いことが示されました」としている。 なおシェーロス氏は、運動をする習慣のなかった人が運動を始めるときには、どんな運動が安全にできるかを医師に相談することを勧めている。糖尿病の薬で治療を受けている人は調整が必要な場合があり、また合併症のある人は注意すべき点がある場合もあるという。インターバルトレーニングで脂肪肝も改善
High-intensity interval training rapidly improves diabetics' glucose metabolism (トゥルク大学 2017年4月7日)
Increased insulin-stimulated glucose uptake in both leg and arm muscles after sprint interval and moderate intensity training in subjects with Type 2 Diabetes or Prediabetes (Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports 2017年3月13日)
HIIT for liver health (ウェスタンシドニー大学NICM健康研究所 2021年12月20日)
The Effect of High-intensity Interval Training vs Moderate-intensity Continuous Training on Liver Fat: A Systematic Review and Meta-Analysis (Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism 2021年11月1日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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