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2020年04月17日

【新型コロナウイルス】電話で糖尿病の診療を受けられる「オンライン診療」

 新型コロナウイルス感染症が拡大しているのを受け、緊急事態宣言が全都道府県に発令された。
 通院による感染リスクが気になっている人も多い。そんな場合には、かかりつけ医のいる医療機関に相談し、「オンライン診療」が可能かを聞いてみよう。
医療機関に行かずに薬をもらう方法がある
 新型コロナウイルス感染症が拡大しているのを受け、緊急事態宣言が全国に発令された。政府は「3つの密(密閉・密集・密接)」を避け、不要な外出をできるだけ控えることを求めている。

 そうした中で、糖尿病や高血圧などの慢性疾患の治療を受けていて、定期診療と薬をどうすればよいかと悩んでいる人が多い。

 政府の対策本部の方針では、医療機関への通院は自粛の対象になっていない。しかし、「感染が怖いので、外出を避けたい」と考える人もいる。そんな人には「医療機関に行かずに薬をもらう方法」がある。

 新型コロナウイルス感染症の拡大、とりわけ院内感染の危険性を防ぐために、初めての試みとして「遠隔診療(オンライン診療)」が行われるようになった。

 オンライン診療は、4月7日の決定された政府の新型コロナウイルス感染症の「緊急経済対策」に、「時限的・特例的な対応」として盛り込まれた。
電話や通信機器で診療や服薬指導を受けられる
厚生労働省が配布しているポスター
「電話・オンラインによる診療が便利になります」
 オンライン診療では、電話やインターネットの通信機器による診療や服薬指導が行われる。

 感染症の拡大をおそれ、医療機関の受診を困難に感じている人が希望できる。

 患者が電話や通信機器による診療を望んでいて、医療機関の医師が、オンライン診療が可能だと判断した場合に、遠隔診療により診断や処方ができる。

 糖尿病や高血圧などの慢性疾患の定期診療を受けている人は、オンライン診療により、これまでも処方されていた医薬品や、予測されるような症状の変化がある場合には別の医薬品の処方もしてもらえる。

 ただし、医師がオンライン診療が難しいと判断したり、対面での診療や、他の医療機関への紹介が必要だと判断した場合は、受診勧奨が行われる。

 なおオンライン診療では、患者のなりすましの防止や虚偽の申告による処方を防止するために、患者は被保険者証を見せることが求められることがある。電話の場合は、被保険者証のコピーをファクシミリや電子メールで医療機関に送付する必要が出てくる可能性もある。
通院している病院や診療所に事前の確認を
 このオンライン診療はあくまで、新型コロナウイルス感染症の対策として実施されるもので、感染が収束したときには、医師と直接対面して診療を受ける従来のやり方に戻すことが原則になる。

 診療費や薬剤費などの支払いは、銀行振込やクレジットカード決済などで行われるケースが多い。

 患者が薬局で薬を受け取ることを希望する場合は、医療機関から患者が希望する薬局にファクシミリなどにより処方箋を送付しもらうことができる。希望すれば、薬を書留郵便などで自宅に届けてもらうことも可能だ。

 なお、「環境整備が十分に整っていない」などの理由でオンライン診療を行っていない医療機関もある。通院している病院や診療所でオンライン診療を受け付けてくれるかを、事前に電話などで確認する必要がある。

 対応できる医療機関では、ホームページの専用フォームでオンライン診療の予約を受け付けているところも出ている。

 厚生労働省は、全国のオンライン診療を実施している医療機関をホームページで公表することを予定している。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について(厚生労働省)
オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省 2020年3月)
新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて(厚生労働省 2020年4月10日)
新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
[ Terahata ]

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