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2019年07月03日
歯の喪失 糖尿病や骨粗鬆症があるとリスクが増加 口腔ケアが大切
歯の喪失は、噛む力が弱まることで、少食や偏食などによる栄養不良の原因となる。その結果、筋力が低下するなど虚弱になりやすく、高齢期における生活の質(QOL)を低下させる。
喫煙習慣・糖尿病・骨粗鬆症があると、歯を喪失するリスクが上昇するという調査結果を、富山大学が発表した。
歯磨きなど口腔ケアをしっかり行い、骨粗鬆症を予防し、たばこを吸わないことが大切だ。
喫煙習慣・糖尿病・骨粗鬆症があると、歯を喪失するリスクが上昇するという調査結果を、富山大学が発表した。
歯磨きなど口腔ケアをしっかり行い、骨粗鬆症を予防し、たばこを吸わないことが大切だ。
喫煙、糖尿病、骨粗鬆症は、歯の喪失リスクを増加させる
富山大学は、2014年に富山県が実施した富山県認知症高齢者実態調査の追加分析を行い、高齢者の歯の喪失に関する新たな知見を得たことを公表した。喫煙習慣・糖尿病・骨粗鬆症があると、歯を喪失するリスクが上昇するという。
歯の喪失は、噛む力が弱まることで少食や偏食などによる栄養不良の原因となる。その結果、筋力が低下するなど虚弱になりやすく、高齢期における生活の質(QOL)を低下させる。研究結果から、歯の喪失を予防して高齢期を健やかに過ごすためには、小児期から高齢期までの一生涯にわたる分野横断的で総合的な対策が重要であることが明らかになった。
研究は、同大地域連携推進機構地域医療保健支援部門の関根道和教授と、敦賀市立看護大学の中堀伸枝助教らが共同で行ったもの。研究成果は、「BMC Public Health」に掲載された。
対象となったのは、富山県認知症高齢者実態調査の対象となった65歳以上の高齢者のうち、同意を得られた1,303人。さらに今回の研究では、残存歯のない275人と、残存歯がある898人の計1,173人を対象に、残存歯の有無と、教育歴や生活習慣病等との関連性を調査した。
その結果、喫煙、糖尿病、骨粗鬆症は、歯の喪失リスクを増加させることが明らかになった。また、短い教育歴や肉体労働の職歴も、歯の喪失リスクと関連することが分かった。
関連情報
歯の喪失を予防するために小児期から高齢期までの対策が必要
富山県認知症高齢者実態調査(富山県オープンデータポータルサイト)
Socioeconomic status and remaining teeth in Japan: results from the Toyama dementia survey(BMC Public Health 2019年6月4日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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