ニュース
2017年09月01日
革新的なグルコースモニタリングシステム「FreeStyleリブレ」保険適用
アボット ジャパンは、昨年5月に承認を受け今年1月に発売したグルコースモニタリングシステム「FreeStyleリブレ」が、2017年9月1日より保険適用となったことを発表した。
糖尿病の血糖コントロールをサポート
FreeStyleリブレ
「FreeStyleリブレ」は、皮下に入れたセンサーで間質液中のグルコース濃度を連続的に測定し、リーダーでスキャンすることで、連続測定したグルコース濃度の変動パターンを表示するグルコースモニタリングシステム。
得られたグルコース濃度の測定値から、自己血糖値測定による血糖値トレンドを推定し、糖尿病の血糖コントロールをサポートする。
9月1日の保険適用により、インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬を使用中の患者などが対象となり、「血糖自己測定器加算」が準用技術料として加算される。
「FreeStyleリブレ」の特徴
- 14日間のグルコース値とトレンドを明確かつ視覚的な変動パターンとして表示するフラッシュグルコースモニタリングシステム(FGM)。
- 指先穿刺による採血を伴うルーチンのキャリブレーションが不要。
- 患者にとって使いやすい仕様を実現。低血糖リスクを軽減し、良質な血糖コントロールに寄与する。
96%の患者が「簡単」「苦痛や困難さを軽減する」と回答
「FreeStyleリブレ」フラッシュグルコースモニタリングシステムは、使い捨てのセンサーとリーダーで構成される。
センサーは直径35mm、厚さ5mmと小型。最長14日間、1分毎に測定し、15分毎にグルコース値を自動的に記録する。出荷時に較正済なので、使用時の血糖自己測定による較正の必要がない。
耐水性で、患者がアクティブな生活をおくれるよう設計されている(水深1メートルで最長30分間の耐水性試験を実施済み)。
リーダーは、上腕の後ろ側に装着したセンサーでスキャンすると、グルコース値をすぐに表示する。スキャンは、衣服の上からでも可能だ。
グルコース値の変動を分かりやすいグラフで表示。グルコース値と8時間の履歴、グルコース変動の傾向を矢印で示す。90日間のデータを保存でき、専用電極を用いて血糖値および血中ケトン体値の測定もできる。
患者評価では、96%の患者がリブレによる測定を「簡単」「苦痛や困難さを軽減する」と回答したという。
「FreeStyle リブレ」フラッシュグルコースモニタリングシステムで測定できるのは間質液中のグルコース値。血管外の細胞間にある液体成分を測定する。血糖値の変化に対する間質液グルコース値の生理的なタイムラグは約5〜10分間とされている。
専用ソフトでグルコース値の変動をトレンドで表示
気になる正確性については、「FreeStyleリブレ」の平均絶対的相対的差異(MARD)を調べた臨床試験で、指先穿刺による血糖自己測定(SMBG)との比較で11.4%が、静脈血の血糖値との比較で12.0%が示され、長期間にわたり正確に血糖を測定ができることが明らかになった。*
アボットジャパン 患者さん向けサイト
血糖トレンドの情報ファイル(糖尿病ネットワーク) * The Performance and Usability of a Factory-Calibrated Flash Glucose Monitoring System. Diabetes Technology & Therapeutics. Volume 17, Number 11, 2015.
[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所
おすすめニュースの関連記事
- 歯磨きだけでは不十分?「歯間ケア」が良好な血糖管理に関係する可能性
- 科学的データで見る「ラーメンを食べる頻度」と「健康リスク」の関係
- 糖尿病の人の熱中症を防ぐための10ヵ条 猛暑は血糖管理を悪化させる? 十分な対策を
- 糖尿病の人は「サルコペニア」にご注意 筋肉の減少にこうして対策 何歳からでも予防・改善が可能
- 全ての人に知ってほしい現代医療の必須ワード『SDMって何?』を公開
- 【1型糖尿病の最新情報】発症からインスリン枯渇までの期間を予測 より効果的な治療を期待 日本初の1型糖尿病研究
- 肥満のある人が体重を減らすと糖尿病リスクは大幅減少 中年期の体重管理は効果が高い 血糖値を下げる薬を止められる人も
- 【熱中症予防の最新情報】糖尿病のある人は暑さへの備えが必要 熱中症搬送者数を予測するサイトを公開
- 連休中は糖尿病の管理が難しい? 連休を上手に乗り切るための「8つのヒント」
- 加藤茶・綾菜夫妻が「おうち透析(腹膜透析)」について語る ヴァンティブがローンチイベントを開催

医療・健康情報グループ検索