ニュース
2017年09月08日
「野菜の日」調査 野菜を1日350gを食べているのはたった5%
8月31日は、全国青果物商業協同組合連合会などが定めた「野菜の日」だった。野菜の日に合わせ、カゴメは野菜の摂取量に関する調査を実施した。
1日あたりの野菜の目標摂取量350gを満たしている人は、今回の調査では5%しかいなかった。
1日あたりの野菜の目標摂取量350gを満たしている人は、今回の調査では5%しかいなかった。
健康日本21では、野菜の目標摂取量を1日350gとしている。2015年度国民健康・栄養調査によると、成人1日の野菜摂取量の平均は293.6gで、目標の350gを下回っており、野菜不足は深刻な問題となっている。 8月31日の「野菜の日」に合わせて、カゴメは野菜の摂取量に関する実態調査を実施した。 調査は20~69歳の男女410名を対象に今年3月16日~18日に、インターネットで実施。回答とともに3食3日間の食卓の画像を投稿してもらい、集まった計3,690枚の画像をもとに3名の管理栄養士が解析した。
1日350g以上の野菜を摂取している人はたった5%
今回の調査では、1日の平均野菜摂取量は132.8g(2皿程度)となり、目標とされている350g(5皿)以上野菜を摂取している人は全体のたった5%という結果になった。
もっとも多いのは「1日に70g未満」(1皿程度)とる人で36%と、全体の約4割が該当した。男女別にみると、平均摂取量より少ない人は男女ともに6割程度だった。
年代別にみると、20歳〜34歳の約8割で野菜摂取量が平均未満だった。各年代の平均摂取量は20歳〜34歳が約99g、35歳〜49歳が122g、50歳〜69歳が163gと、若い人ほど少ない傾向がみられた。
解析したところ、1日1皿(70g)程度と少ない人は朝食での摂取が少なく、夕食での摂取が中心になっていることが判明。野菜がとれていない人ほど朝食と昼食の野菜不足を夕食で補おうとしている実態が明らかになった。
働き盛り世帯ほど野菜が不足している
男女ともに20〜34歳の若い人や会社員など働いている人ほど野菜不足が深刻化している実態も明らかになった。
平均未満の方は20〜34歳の人が約8割と多く、若い人ほど野菜不足の状況にあり、「職業」については、平均未満の人は会社員やパート・アルバイトなど働いている人が多いことが判明。
一方、1日の平均野菜摂取量が5皿以上(350g以上)の人は、朝食、昼食、夕食の野菜摂取量の差が少なく、3食バランスよく野菜を摂取していることが分かった。
金銭面や時間のゆとりのなさが原因?
調査では、1食あたりの食費についても聞いた。それによると、野菜を摂取していない人の1食当たりの食費は306円で、1日に350g以上摂取する人の食費は394円と、88円の差があった。全く野菜をとらない人と目安以上とる人とでは、1ヵ月で約8,000円の違いが生じることになる。
今回の調査について、料理研究家で管理栄養士の関口絢子氏は、野菜不足について、「忙しい世代ほど食事にかける時間は少なく、野菜をとるタイミングも難しい状況がある」「50~60歳代は調理経験と比例したやりくりが可能。野菜摂取には時間や料理スキルが大きく関係している」「野菜をとるためには洗浄、カット、調理という過程が必要で、素材から買って食すまでに手間がかかる。野菜不足を解消するのは現代人のライフスタイルでは難しい」「手軽に健康的な野菜料理が食べられるメニューやサービスが求められている」とコメントしている。
カゴメ
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
ライフスタイルの関連記事
- 【座談会】先生たちのSAP体験談2 インスリンポンプの新機能を使って
- 年齢を重ねることに前向きな人は糖尿病リスクが減少 こうすれば加齢に対してポジティブになれる
- タバコは糖尿病リスクを高める 禁煙すれば2型糖尿病のリスクが30~40%減少
- 「ノンアルコール飲料」を利用すると飲酒量が減少 お酒を減らすきっかけに 糖尿病の人は飲みすぎにご注意
- 生活を楽しめている人は認知症リスクが低い 糖尿病の人は認知症リスクが高い ストレスに負けず「楽しむ意識」を
- 年末年始は宴席やイベントの誘いが増える 実は誘いを断っても人間関係への影響は少ない
- 冬のお風呂は危険? 寒いと増える「ヒートショック」 糖尿病の人もご注意 7つの方法で予防
- 野菜や大豆などの「植物性食品」が糖尿病リスクを低下 植物性タンパク質をバランス良く食べると効果
- 糖質量からお店や商品が探せるアプリ「ドコカボ」〜開発者の赤坂さん夫妻に聞く[PR]
- 減塩は難しくない 糖尿病の人も減塩は必須 減塩の新しい考え方「かるしお」を提唱