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2016年04月22日
[注意]インスリンポンプの利用者は航空機に乗るときに注意が必要

インスリン治療を行っている糖尿病患者が空港で航空機に搭乗する場合は、注意が必要となる場合がある。空港でのセキュリティチェックが強化されており、インスリンやインスリンポンプについては特に注意が必要となる。
5月に開催される伊勢志摩サミットや2020年の東京オリンピックに備えて、主要な空港で「ボディースキャナー」の導入がはじまっている。
5月に開催される伊勢志摩サミットや2020年の東京オリンピックに備えて、主要な空港で「ボディースキャナー」の導入がはじまっている。
空港でのセキュリティチェック[インスリン注射の場合]
ほとんどの航空会社は機内にインスリンと注射器を持ち込むことを許可しているが、航空会社へはあらかじめインスリン注射をしていることを伝えておくと搭乗をスムーズに済ませることができる。
注射薬の持ち込みの際は、薬剤とわかるようにパッケージははがさず、液体の持ち込みの基準に従ってチャック付きビニールに入れる必要がある。処方箋や診断書を一緒に持ち歩き、注射が治療上必要なことがわかると、航空会社の対応も早い。
バッテリー駆動タイプの血糖測定器は、あらかじめ電池の種類の確認が必要となる場合があるので、血糖測定器のメーカー名、製品名を知らせておくと安全だ。
空港でのセキュリティチェック[インスリンポンプの場合]
インスリンポンプを使っている患者は、金属探知機で行うセキュリティチェックは装着したまま使用できるが、「X線」や「ボディスキャナー」による検査の際には注意が必要となる。
「X線」や「ボディスキャナー」による検査はインスリンポンプの作動に影響する可能性を否定できないので、事前に係員へ「インスリンポンプを装着していて、検査に通すことができない」ことを伝える必要がある。
日本国内では、人へのセキュリティチェックは金属探知機で行うのが一般的だが、海外ではX線ボディスキャナーによる検査をしている空港もある。
X線への曝露を避けるため、接触検査または金属探知検査といったその他の検査方法を受けることが可能なので、主治医やインスリンポンプの会社にあらかじめ相談し、英語で書かれた注意書きを準備しておくと安全だ。
日本メドトロニックは「エアポート医療機器情報カード」を発行しており、それを持参し検査場係員に提示すれば、インスリンポンプを使用している旨を申し出ることができる。
日本語と英語で「この機器を放射線(X線・MRI・CTスキャンなど)に曝露しないでください」と記載されている。
万が一、「X線」や「ボディスキャナー」に通してしまった場合は、それぞれの機種の説明書きに従って、インスリンポンプに異常がないか確認する必要がある。また、注射器への切り替えが必要になる場合もある。詳しくは、主治医や機器メーカーに事前に確認しておこう。

日本の主要な航空会社は、インスリンポンプなどの医療機器を機内に持ち込む際の注意事項を公開している。
インスリンポンプを使用中の患者は注意 主要空港で「ボディースキャナー」が導入
関西国際空港は4月1日より、中部国際空港は4月11日より、搭乗客の衣服を電波で透視して危険物の持ち込みを防ぐ装置「ボディースキャナー」を国際線保安検査場に設置した。
金属探知機に反応しない不審物も検出できるのが特徴で、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)のテロ対策として導入したもの。
「ボディースキャナー」は、装置の前に立った搭乗客の全身にミリ波と呼ばれる微弱電波を当てて探知する仕組み。金属類のほか、プラスチックの刃物やガソリンなどの液体、粉末の火薬など衣服の下に隠した危険物を割り出し、モニターの人型イラストに位置を表示する。
今年度中には成田空港、羽田空港でも運用され、東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までに国際線が発着する全空港に導入される予定だ。
これら「ボディースキャナー」はインスリンポンプの作動に影響を及ぼす可能性を否定できないので、検査を受けるときにはポンプを外す、または別の検査方法を依頼するなどの措置を取る必要がある。
日本メドトロニックは自社のインスリンポンプやトランスミッタを使用している患者に、以下の注意事項を呼びかけている。
インスリンポンプ、トランスミッタはボディスキャナー検査に通すことができません。下記の通り、インスリンポンプを外し、係員にお渡しください。
(1) ポンプをカニューレから外してください。
(2) トランスミッタをセンサから外してください。
(3) ポンプ、トランスミッタをボディスキャナー検査および手荷物 X 線検査に通さないよう、ご依頼ください。
(4) 検査後は、ポンプ、トランスミッタを再度装着してください。再装着後は、血糖自己測定にて血糖に変動が無いかをご確認ください。
なお、従来の金属探知機による検査はポンプ、トランスミッタを装着したまま通過することが可能です。 出典:インスリンポンプ療法.jp(日本メドトロニック)
(1) ポンプをカニューレから外してください。
(2) トランスミッタをセンサから外してください。
(3) ポンプ、トランスミッタをボディスキャナー検査および手荷物 X 線検査に通さないよう、ご依頼ください。
(4) 検査後は、ポンプ、トランスミッタを再度装着してください。再装着後は、血糖自己測定にて血糖に変動が無いかをご確認ください。
なお、従来の金属探知機による検査はポンプ、トランスミッタを装着したまま通過することが可能です。 出典:インスリンポンプ療法.jp(日本メドトロニック)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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