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2015年03月17日
ウォーキングが思考力を活性化 良いアイデアをどんどん思いつく方法
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研究チームは、176名の大学生と成人を対象に、「屋内のランニングマシン上を歩く」「屋外で歩く」「屋内でイスに座る」「屋外で車いすに乗り、押してもらって移動する」という4つの動作により、クリエイティブな能力に差が出るかを調査した。
実験ではクリエイティブな能力を測定するために、参加者に思考のプロセスや解決策を探すためにアイデアのひらめきが必要となる課題に取り組んでもらった。
具体的には、参加者に2セットの3つの単語を与え、4分間でできるだけ多くの組み合わせを考えてもらうテストや、15の単語のグループから関連のある3つを選ぶというテストに取り組んでもらった。例えば、「コッテージ(小屋)」「スイス」「ケーキ」という単語から連想させる単語として「チーズ」を回答するといった具合だ。
その結果、歩いている時がもっともクリエイティブに思考しやすいことが判明した。ウォーキングをしたとき思いついた創造的なアイデアの数は、座ったまま過ごした場合に比べ81%増加した。
「屋外でのウォーキングがもっとも効果が高かったのですが、ランニングマシンの上や部屋の中を歩き回るだけでも優れた効果があらわれることが判明しました」と、オプァツォ氏は言う。
次に、研究チームは48人の学生を対象に、思考力をはかるテストを2回行った。参加者を2つのグループに分け、片方はテストの間にウォーキングをしてもらい、もう片方には座ったまま過ごしてもらった。
結果はやはり、ウォーキングを行ったグループの方が成績が良かった。ウォーキングを行うことで、斬新で実践的なアイデアが多く生まれたという。
「仕事で創造性を求められ、解決するために30分のウォーキングを始めるという人はあまりいないでしょう。しかし、実際にウォーキングをして、自由に流れるような発想に身を任せると、良いアイデアが出てくるが実証されたのです」と、オプァツォ氏は説明する。
単一の回答を求める会議を行う場合は、歩いていても座っていてもパフォーマンスに大差がないが、新しいアイデアや展望を欲しいときには、歩くことで思考力が活性化する可能性がある。この研究は、米国心理学会誌に発表された。
Taking a Walk May Lead to More Creativity than Sitting, Study Finds(米国心理学学会 2014年4月24日)
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