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2014年06月11日
食品の糖分を知ろう スムージーやグラノーラにも注意
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糖分が多く含まれる高カロリーの食品の消費量を減らそうと、英国で「アクション オン シュガー」というキャンペーンが展開されている。
「糖分の多い食品は口当たりが良いので、多くの食品に糖分が多く含まれます。しかし、そうした食品は高カロリーで、肥満の原因になります。スーパーや食料品店では、そうした食品を手に取るときは、パッケージに表示された栄養成分表示を良く見るべきです」と、リバプール大学のサイモン ケープウェル教授(公衆衛生学)は言う。
英国政府が支援し、英ロンドン大学が中心となり25人の健康医療の研究者が参加し、「塩分制限と健康のための一致行動(Consensus Action on Salt and Health)」というキャンペーンが展開されている。塩分摂取を減らすよう、消費者や食品メーカーにはたらきかけている。
こうした啓発キャンペーンが功を奏し、英国人の1日の塩分節酒量は、9.5g(2003年)から8.1g(2011年)へと、15%も減少した。それに合わせて血圧も低下してきた。平均血圧は、最高(収縮期)血圧が3mmHg、最低(拡張期)血圧が1.4mmHg低下した。

食品メーカーや小売店業界の協力を得ながら、食品の含まれる糖分を5年間で20~30%減らすのが目標だという。これは1日の摂取カロリーでは平均で100kcalに相当する。
英国では2型糖尿病や肥満の医療費が年間8,600億円(50億ポンド)に上る。肥満を予防できれば、医療費も削減できるようになる。
同様の試みは先進国を中心に広がっている。英国と同様に、肥満が社会問題となっている米国では、カルフォルニア州が高カロリーの清涼飲料への警告ラベル表示の義務化を検討中だという。背景にあるのは、過剰な糖分摂取が起こす健康への悪影響だ。
「たばこの警告ラベルも、現在では世界中で一般的に普及しています。高塩分や高糖分の食品は、たばこと同様に健康にもたらす害は大きいのです。高カロリーの清涼飲料やジャンクフードを減らして、より健康的な食品を増やす対策を、世界規模で行う必要があります」と、強調している。
専門家は「健康に良いと思われている不健康なスナックに注意が必要」と指摘している。
例えば、ごぼうやれんこんなどといった根菜類や、ジャガイモやサツマイモなどのいも類は、野菜の中でも糖分が多いので注意が必要。
ほかに糖分が意外に多い食品といえば果物。特にバナナは炭水化物が多く、血糖値を上げるので、避けた方が無難。とるとしたら運動の前後に少量で十分だ。
次は...「糖質ゼロ」のアルコールや揚げ出し豆腐、茄子を使ったパスタにも注意
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