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2014年01月31日
女性のみなさん立ち上がろう 長時間の着座で死亡率が上昇
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座ったまま過ごす時間が長いと、死亡率にどれだけ影響があらわれるかを調べたところ、1日に「11時間を超える」女性では、「4時間未満」で活動的な女性に比べ、全ての原因による総死亡率が12%上昇していた。死因別に比較したところ、脳卒中などの脳血管疾患(CVD)は13%、心筋梗塞などの冠動脈疾患(CHD)は27%、がんは21%、それぞれ死亡率が高くなっていた。
調査前に、座ったまま過ごす時間が長くても、1日のどこかで運動をする時間をつくり活動的に過ごせば、死亡リスクを低減できると考えられていた。しかし実際には、運動をしている人でも、座ったままの時間が長い女性では、死亡につながる深刻な病気の発症率が高いことが判明した。
現代は豊かな生活を享受しており、体を動かす機会が減ってきている。移動は車や電車やバスで、掃除や洗濯などの家事を、体を使わず電化製品で賄うのが当たり前になっている。意識して体を動かす時間を作り、それを増やしていくよう対策しないと、体力は衰える一方だ。
少しの違いを積み重ねることが、年月が経つと大きな違いとなり、体に大きな影響を及ぼすことになる。「中年になったら、意識して運動をする時間をつくることが大切です。若い頃から対策することで、歳をとってから深刻な病気を発症しない体をつくることができます」と、セガン氏は指摘する。
運動を習慣として行うだけでなく、筋力を向上させるレジスタンス運動も必要だという。運動は消費エネルギーを増やすとともに、筋肉量を増やして基礎代謝を高める効果もある。特に閉経後の女性は、筋肉量を増やす運動を意識して行うことが必要だという。
立ったり歩いたり姿勢を維持したりといった日常の動作の保つのに必要な筋肉は、重力に対して立位の姿勢を維持する働きをすることから「抗重力筋」や「姿勢維持筋」と呼ばれる。座ったままの時間が長いと、この抗重力筋が衰えてしまうと、研究者は指摘している。
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