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2014年01月30日
夫婦がともに糖尿病に 糖尿病の発症しやすさは家族に伝染する
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- 糖尿病の検査(HbA1c 他)

夫婦は糖尿病になりやすい生活スタイルを共有している
糖尿病の発症には「遺伝因子」と「環境因子」が関わっている。家族や肉親が糖尿病だと、糖尿病の家族歴がない人に比べて糖尿病を発症しやすいことが知られている。遺伝するのは糖尿病そのものではなく、「糖尿病になりやすい体質」だ。
一方、血縁関係のない夫婦であっても、2型糖尿病を発症しやすい生活スタイルを共有している場合が多い。食べ過ぎ、運動不足、肥満、加齢、ストレスなどの環境因子を、夫婦が共通してもっている。
研究チームは、米国、英国、スウェーデン、中国などで行われた6件の研究を解析し、7万5,498組のカップルを対象に、糖尿病の発症と社会的環境、経済的環境との関連を調査した。
その結果、配偶者が2型糖尿病であると、自身が糖尿病を発症する割合が26%上昇することが判明した。この研究は医学誌「BMCメディスン」に発表された。
「もしあなたの配偶者が2型糖尿病であるなら、あなた自身が糖尿病を発症する可能性があります。糖尿病の配偶者をもつ人は、糖尿病を発症する割合が上昇することが、調査で確かめられました」と、カナダのマックギル大学健康センターのカベリ ダスグプタ氏はいう。
糖尿病患者を診療する医師は、家族に糖尿病の人がいるかを尋ねることが多い。2型糖尿病の発症には、多くの場合で遺伝因子が関連しているからだ。「これに加えて、配偶者が糖尿病であるかを尋ねる必要があるかもしれない」と、ダスグプタ氏はいう。
糖尿病の治療には、食事や運動などの生活スタイルの改善が不可欠だ。患者にとっては、日常生活を変えることにチャレンジする必要がある。パートナーが糖尿病に対する理解をもっていれば、治療に取り組みやすくなる。
夫婦で生活スタイルの改善に取り組めば、一人で始めるよりも、いっそう大きな効果を期待できる。
ダスグプタ氏は、糖尿病を早期発見し、コンディションを改善するために、カップルがいっしょに健診を受けることを勧めている。
「配偶者が糖尿病を発症したこは、パートナーの両方が糖尿病治療の戦略に参加してもらうきっかけになります。配偶者が糖尿病であるという人は、健診のチャンスを逃さないようにし、定期的に検査を受けることが重要です」と、ダスグプタ氏は強調している。
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日本人患者で欧米型肥満が増加 BMI23以上からスクリーニングを開始 Diabetes: We are in it together(マックギル大学 2014年1月22日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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