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2014年01月20日

フィリピンの糖尿病事情について インスリン・フォー・ライフ レポート

キーワード
1型糖尿病
聖アンソニーマザー&チャイルド病院

  我々の訪問中、この病院では血液検査と糖尿病教育プログラムが行なわれていました。
栄養士が、健康についての講演を患者、医療スタッフ、病院職員に対し行い、およそ50人が検査を受けました。検査を受けた中には血糖値が500mg/dlもある患者さんもいたため、すぐにノボミックス30のインスリンが投与されました。

2013年9月13日から 、IFL は下記の物資をセブへ無償で寄付しました。

  • インスリン   1,780 ml
  • テストチップ   2,000枚
  • 測定器   12個
  • 注射器   100本
  • ペン型注射器用針 300本
  • ランセット   770本
  • インスリン & ランセットペン  24本
  • フィリピン現地での上記購入費用 21,300米ドル
  • オーストラリアからの郵送料 200米ドル
  • 合計 21,500米ドル
ヅマグエテ

 ヅマグエテ市はネグロス・オリエンタル州に位置しています。 ネグロス島はセブ南部から、バスとフェリーでおよそ4時間かかります。ヅマグエテ市の人口は130万人です。

ネグロス・オリエンタル地域病院のクラリタ・カディス医師とチャティ・メリー・エルゲン・ハリスにより、糖尿病啓発プログラムのイベントが開催されました。このイベントはヅマグエテ・スポーツスタジアム等で開催され、1200人から1500人が参加しました。

参加者

  • ボランティア 137人、医師 4人、特別ゲスト 4人
  • ヅマグエテ市長のチキティング・サガルバリア市長
  • ネグロス・オリエンタル州のロエル・デマゴ州知事
  • ネグロス・オリエンタル州のマーク・マシアス副知事

午前6時より血糖測定が開始されましたが、我々がセブから到着したのが午前7時だったため、午前8時30分に会場に到着しました。イベントの参加者に我々が紹介され、IFL からニール・ドネラン、日本から湧井晶子氏、TADEからクリスティーン・シュウ氏によりスピーチが行われ、医師や栄養士達が糖尿病を適切に管理することの重要性について説明しました。1,000人が検査を行い、うち360人はインスリンを投与され、628人は食事療法や生活改善が必要と診断されました。

ヅマグエテでの糖尿病啓発イベント

プログラムは午後4時で終了しましたが、大きな成功をおさめ、ヅマグエテとネグロス・オリエンタル州では糖尿病有病率が高いことが明らかになりました。糖尿病療養に必要な物資の支援同様、患者さんと医療スタッフへの継続した検査と教育プログラムが必要です。

次の日、我々はネグロス・オリエンタル地域病院を訪問しました。
この病院の患者収容人数は200人ですが、我々が到着した時には500人の患者がいました。 患者とベッドが院内のホールと廊下に並べられ、中には1つのベッドに2人以上が寝かされているベッドもありました。患者の多くが貧困のため、治療費を支払うことができません。

その次の日、 IFLと糖尿病のイベントを開催したスタッフとともにフィードバックセッションを行い、そこで我々は糖尿病啓発プログラムを再検討しました。このセッションはネグロス・オリエンタル地域病院で行われ、医師、医学生とボランティアの多くが、プログラムの良い面や悪い点についてコメントしました。フィードバックセッションの目的は、それらのコメントから学び、今後に生かすためです。

またIFL は、ネグロス・オリエンタル病院とクラリタ・カディス医師へ、できるだけ多くの糖尿病療養に必要な物資を支援することにしました。 2013年10月13日に、ヅマグエテの他の2つの病院シリマン医療センターと聖子供病院を訪問しました。両方とも私立病院です。

2013年9月13日から、IFL はヅマグエテへ下記の備品を無料提供しました。

  • インスリン   4,705ml
  • テストチップ  4,850枚
  • 測定器   46個
  • 注射器   420本
  • ペン型注射器用針  6,020本
  • ランセット   1,600本
  • インスリン & ランセットペン  69本
  • フィリピン現地での上記購入費用 56,800米ドル
  • オーストラリアからの郵送料 900米ドル
  • 合計  57,700米ドル

2013年10月12日、 TADE (台湾糖尿病エデュケーター協会)によって寄付されたものは、以下の通りです。

  • テストチップ 700枚
  • 測定器   8本
  • 綿棒   1,500本
  • ペン型注射器用針  10本
  • ランセット   400本
  • 糖尿病文献 190冊
  • フィリピン現地での上記購入費用  1,500米ドル

フィリピンで入手可能なインスリンとテストチップの価格

インスリン

  • 中国製とインド製  3ml のカートリッジあたり12米ドル
  • イーライリリーとノボ ノルディスク ファーマ3ml のカートリッジあたり20〜30米ドル

テストチップ

  • アボット、ロシュ、チップ 1枚1.25米ドル

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日本医療・健康情報研究所

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