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2013年08月13日
夏に増える痛風 高尿酸血症を予防するための7ヵ条
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- 糖尿病合併症

東京大学や東京薬科大学などの研究グループは、若くして痛風を発症する要因が「ABCG2(エービーシージーツー)」と呼ばれる輸送体の遺伝子変異と関連することを発見した。
輸送体(トランスポーター)とは、細胞膜などの生体膜にある、栄養分などの輸送を担うタンパク質の総称。輸送体ABCG2は小腸・腎臓などにあり、尿酸や発がん性物質などの細胞外への排出などを行い、異物からの生体防御を担っている。
研究チームは、ABCG2の遺伝子変異により尿酸の排泄機能が低下することを、過去の研究で突き止めていた。今回の研究では、男性痛風患者705人を対象に、ABCG2の機能低下と発症年齢の関わりを調べた。その結果、痛風の既往がなく血清尿酸値が正常な男性1,887人と比較すると、ABCG2の遺伝子変異がある男性では、20歳代以下の発症リスクが最大で22.2倍高くなることが分かった。
20代以下で発症した痛風患者の約9割はABCG2の遺伝子変異をもっており、発症リスクは、ABCG2の機能が50%の場合で15.3倍、75%の場合で6.5倍にぞぞれ上昇した。ABCG2の遺伝子変異は、どの年代でも痛風の発症リスクを高める。50歳代の人がこの遺伝子変異をもっている場合は、痛風の発症リスクは2.5倍以上に上昇するという。
ABCG2の遺伝子変異は、簡単な検査でみつけることができる。検査が普及すれば、痛風を発症するリスクの高い人を早期に発見し、発症する前に予防治療を行えるようになると期待されている。
The Gout and Uric Acid Education Society
公益財団法人痛風財団
若くして痛風を発症する遺伝子要因を特定(東京大学 2013年06月18日)
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