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2012年11月01日

HbA1c表記 来年4月以降はNGSP値のみに

 日本糖尿病学会は、HbA1cの国際標準化に関する基本方針を10月24日付けの同学会の公式サイトで発表した。

 日本糖尿病学会は、HbA1cのJDS値からNGSP値への移行が順調に進行しているのを受け、「日常臨床においては当面、NGSP値とJDS値を併記する」としていた現行方針を改め、来年(2013年)4月1日以降は日常臨床・健診においてNGSP値の単独表記を推進すると発表した。

 1年間の最終移行期間を置き、2014年4月1日以降はNGSP値の単独表記に完全移行するという。

 日本糖尿病学会は、HbA1cの国際標準化を推進するため、今年(2012年)4月1日から日常臨床においても国際標準値であるNGSP値を導入した。医療現場の混乱に配慮し、「当面の間」はJDS値も併記するとの方針を発表していた(関達記事)。

 一方、特定健診・特定保健指導においては、2012年4月1日〜13年3月31日の1年間は従来通りJDS値を使用し、2013年4月1日以降については関係者と協議し、検討するとしていた。特定健診・特定保健指導を別工程としたのは、5年に一度のシステム改修との絡みがあったからだ。

 同学会は、4月以降の日常臨床における状況について「測定機器の認証や医療現場の状況を含めて順調に進行している」と判断。厚生労働省のワーキンググループにおいて、特定健診の保険者・受診者への結果報告を2013年4月1日以降はNGSP値のみで行うことが合意されたこともふまえ、日常臨床においても同日以降はNGSP値の単独表記を推進することを決定した。

 同学会は、HbA1cのNGSP値の単独表記の完全移行日を2014年4月1日とし、JDS値を併記している施設に対して、同日までに単独表記に移行するよう呼びかけている。2013年4月1日〜14年3月31日の1年間は、NGSP値の単独表記を推進する最終的な移行期間と位置付けられた格好だ。

 この移行期間に、同学会では下記などを進めるという。
(1)日常臨床での単独表記の周知を浸透させるための活動や関係する機関・団体へ協力を要請
(2)受診者への結果通知は、ほとんどの場合NGSP値単独になるので、受診者が自ら過去のデータとの比較ができるように、NGSP値からJDS値への換算やHbA1cの意味について啓発する資料を準備

(社)日本糖尿病学会

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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