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2012年06月06日

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糖尿病合併症

CKD診療ガイドが改訂 重症度分類や降圧薬選択を変更

 日本腎臓学会と日本慢性腎臓病対策協議会は「CKD診療ガイド2012」を、6月1日にパシフィコ横浜会議センターで開催された第55回日本腎臓学会学術総会で発表した。

 CKD(慢性腎臓病)は、腎障害を示す所見や腎機能低下が慢性的に続く状態で、放置したままにしておくと末期腎不全となり、人工透析や腎移植を受けなければ生きられなくなる。

 CKD診断基準およびGFRに基づいた重症度分類が発表されてから10年が経過したが、その間も末期腎不全は増え続けている。日本のCKD患者数は1330万人に上り、成人の8人に1人がCKD患者とみられる。

 CKDは透析導入の原因であるだけでなく、心筋梗塞、脳卒中のリスクであることが知られている。CKDの脅威と増え続ける医療費は医学界だけでなく、社会的にも大きな問題となっている。

 国際腎臓病予後改善委員会(KDIGO)が中心となり、2012年に10年ぶりにCKD診療を再評価し、重症度分類を改訂した。これを受けて、日本腎臓学会は日本の「CKD診療ガイド2012」を発表した。“隠れ腎臓病”のうちに早期発見、早期治療することが大切であり、診療ガイドの改定はとても重要だ。

 新しいCKD診療ガイドでは、原疾患名を記載し、全ての患者において尿蛋白とGFRを評価するようになった。これを日本の診療に当てはめるために、アルブミン尿と蛋白尿の区分を新たに設定した。

 さらに、GFR区分(mL/min/1.73m2)による重症度分類でステージ3(中等度低下)を、「G3a 45〜59(軽度から中等度低下)」と「G3b 30〜44(中等度から高度低下)」の2つに分割した。重症度はG4A2のように記載し、色により重症度が分かりやすく示されている。

 また、推奨する降圧薬については、糖尿病患者の場合は、従来どおりACE阻害薬やARBを第一選択薬とすることは変わりないが、血圧コントロール目標を達成できなければ多剤併用治療(Ca拮抗薬、少量の利尿薬)を開始することが記述された。

日本腎臓学会
日本慢性腎臓病対策協議会
[ Terahata ]

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