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2012年06月05日
清涼飲料の飲みすぎを規制し肥満対策 米ニューヨーク市
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市の肥満対策委員会は「米国人の1日のカロリー消費量は30年前に比べ200〜300kcalも増えている。原因のひとつは、高カロリー飲料の飲み過ぎだ。肥満は、2型糖尿病、心臓病などの慢性疾患の増加につながる」と見解を述べている。
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「1日1本の缶入りソーダで、1年では約4.5キログラム(10ポンド)の脂肪が余計につきます」と注意を呼びかけている。
米国人の1日のエネルギー摂取量は30年前に比べ200〜300kcal増えている。増えた分は高カロリーの清涼飲料や食品によるものだ。米国民の食生活はこの数十年で、摂取カロリーと栄養バランスが崩れたとしている。

肥満は2型糖尿病の増加の原因となる。市では成人の3人に1人が糖尿病か耐糖能異常とみている。有効な対策を行わないと、将来に2型糖尿病の爆発的な増加につながるおそれがある。
市では2007年に、2,600人が糖尿病が原因となり下肢を切断し、1,400人が糖尿病腎症により透析療法を開始した。糖尿病網膜症の患者数は10万人以上に上るという。
ニューヨーク市は2012年1月に、清涼飲料のサイズに注意を向けるため、広告キャンペーンを開始した。米国では高カロリーの食品の消費量が劇的に増えている。コーラなどの清涼飲料は過去50年で4倍になり、フレンチフライなどは3倍になり、市民の食品の選択は「より狭く、より多く」変わってきた。
「体に必要な量よりも多くの食品が売られている。コーラやハンバーガーなどスーパー・サイズの食品が肥満につながる危険性があることを警告し、食事をするときに健康的な食品を選択できるよう情報を提供する必要がある」とニューヨーク市保健委員のThomas Farley博士は話す。
カロリーの過剰な摂取は体重増加の原因となり、2型糖尿病の危険を大幅に高める。肥満は高血圧症、がん、心臓病、関節炎、抑うつ、喘息などの原因にもなる。「ニューヨーク市民がダイエットを実行すれば、これらの健康問題の危険性を大幅に減らすことができる」とFarley博士は強調する。
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