ニュース
2011年10月31日
足に合わない靴は困りもの 自分にぴったりの快適な靴を選ぶコツ
- キーワード
- 糖尿病合併症
生活の欧米化にともない、下肢の動脈硬化や神経障害が原因となって糖尿病の足病変が増加している。足病変の原因として大きいのは靴ずれ。足に合わない靴を履いて歩くと、靴ずれが起こりやすいので、靴を購入するときに、足の方に合ったものを選びたい。最近では、最適な靴選びを助けてくれる専門家も出てきた。
足にフィットした靴を使うことが大切
フィッティングしてもらった専門の靴を利用
靴は窮屈なもの、大きすぎるものは良くない。靴やインソール(足底挿板)をオーダーメードで作るメーカーや販売店も増えてきた。やや費用がかかるが、専門家やプロにフィッティングしてもらったウォーキング専門の靴を利用する方法もある。
- 神経障害を改善するためには、血糖コントロールを良好に行うことが第一。コントロールを厳格にすれば重症でない限り、神経障害は改善する。
- 糖尿病の人が運動するときには、メディカルチェックを受けて、隠れた合併症はないか、運動で注意すべきことがないかを、主治医にチェックしてもらうことが大切となる。
糖尿病患者さん 足チェックシート |
---|
日本糖尿病対策推進会議(日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会)が発行する「足チェックシート」。 |
足と靴と健康協議会 |
足と靴と健康に関する調査研究、情報の収集や提供、靴のフィッティングサービスの開発などを行っている。 |
NPO法人オーソティックス・ソサエティ |
医師、理学療法士などの医療者、靴のメーカーや販売店によって構成。足の機能や靴、オーソティックス(装具学)に関する研究なども行っている。 |
足のトラブルチェックリスト(日本靴医学会) |
会員は医師だけでなく、医療関係者から、靴の製造、販売に携わる専門家、教育、介護などの分野など多岐にわたる。 |
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
糖尿病合併症の関連記事
- 「糖尿病とともに生活する人々の声をきく」開催報告を公開 医療従事者と患者が活発に対話 日本糖尿病学会
- 糖尿病の人は胃がんのリスクが高い どうすれば対策できる? 胃がんを予防するための6つの方法
- 掃除や買い物などの家事も立派な運動? わずか20分の活動が糖尿病を改善 「座っている時間」を中断して体を動かす習慣を
- ブルーベリーが腸内環境を健康にして糖尿病や肥満を改善 メントールから抗肥満・抗炎症の化合物
- 糖尿病の人は腎臓病のリスクが高い 腎臓を守るために何が必要? 「糖尿病・腎臓病アトラス」を公開
- 楽しく歩きつづけるための「足のトリセツ検定」をスタート 糖尿病の人にとっても「足の健康」は大切
- 緑茶を飲んでいる人は糖尿病リスクが低下 心臓病や脳卒中が減少 緑茶は歯周病の予防にも良い?
- 「糖尿病網膜症」は見逃しやすい 失明の原因に 手遅れになる前に発見し治療 国際糖尿病連合などが声明を発表
- 植物性食品が中心の食事スタイルが糖尿病リスクを低下 心臓血管病・がん・うつ病のリスクも減少
- なぜ男性は女性よりも糖尿病リスクが高い? メカニズムを解明 男性はインスリンの働きを高める対策が必要