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2010年10月01日
睡眠と糖尿病:気になる睡眠不足が引き起こすリスク

睡眠時間についての国際調査によると、日本人の睡眠時間の平均は7.8時間。世界的にみてかなり短い。一方で、睡眠になんらかの問題を抱えている人は3人に1人に上る。
- Q 眠れないときはどうしたら良いですか?
- Q 睡眠不足が引き起こす病気・リスクは何ですか?
- Q 睡眠障害と睡眠不足の違いは何ですか?
- Q 適性な睡眠時間はどのくらいでしょうか?
- Q 他の病気から不眠になるって本当ですか?
- Q 「眠れない」とはどのような状況のことですか?
- Q 日本人の睡眠時間は世界で見るとどのくらいですか?
- Q 「寝だめ」は出来ますか?
- Q 日本国内で睡眠不足が引き起こす経済損失はどのくらいですか?
- Q 寝酒はダメですか?
- Q どうしても眠れないときには、どこに相談すれば良いですか?
- Q お医者さんでは、どのような治療が行われるのですか?
- Q 三交代勤務や夜勤が続くときに気を付けたほうが良いことは何ですか?
- Q 眠れないときには、市販の睡眠薬を飲めば良いですか?
- Q 睡眠薬の副作用はありますか?
ウエストバージニア大学医学部の研究チームは、睡眠時間と心疾患の関係を調査するため、2005年の3万397人の成人の健診のデータを分析。その結果、長すぎる睡眠と短すぎる睡眠と心疾患の間に強い相関性が認められた。
昼寝を含めた1日当たりの睡眠時間が5時間未満の人では、狭心症、冠動脈性心疾患、心臓発作と診断されるリスクが2倍以上になった。また、睡眠時間が長い場合も心疾患リスクは上昇した。1日当たり9時間以上寝る人では、7時間睡眠の人に比べ、心疾患の危険性は1.5倍になった。
危険性がもっとも高いのは、1日当たりの睡眠時間が5時間以下の人だという。この研究は、米国睡眠医学会(APSS)の医学誌「SLEEP」に8月に発表され
睡眠時間と心疾患の関連について、詳しくはまだ分かっていないが、研究者らは睡眠時間が代謝機能に影響を及ぼす可
睡眠が短いと耐糖能に悪影響がでて、インスリン抵抗性が起こりやすくなり、血圧が上がりやすくなる。これらが動脈硬化の原因になるという。また、満腹感をもたらすホルモンが減りやすくなり、空腹感と食欲が亢進し食べすぎてしまい、肥満にもなりやすくな
糖尿病ネットワークが実施した調査では、睡眠について悩む糖尿病患者さんは少なくないという結果になった。「眠れない」など睡眠に関する相談を受けたことのある医療スタッフは71%。一方で、睡眠について「悩んでいるが相談したことはない」という患者さんも20%に上った。

「良く眠れる」と感じている人ほど血糖コントロールも良い
糖尿病患者さんは睡眠で悩んでいても、なかなか相談できないでいる
ネットワークアンケート(糖尿病情報BOX&Net.)
アンケートの自由回答では、患者さんでは「夜間の低血糖の心配で間食をしてしまう」「アルコールを飲んでしまう」といった声も聞かれた。
医療スタッフからは「積極的に相談を受ければ、不眠で悩む患者さんはもっと多いと思う」「治療に頼りすぎると、不眠の根本原因を改善できないおそれがある」といった意見もみられた。
中高年以上になると、眠りが浅くなり、夜中に起きたり、朝早く目覚めたりすることも増える。
不眠の症状は主に、寝付くのに30分以上かかる「入眠障害」、夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、いつもより2時間以上早く目が覚める「早朝覚醒」などがあげられる。
自分に合った睡眠スタイルに気が付くと、睡眠を効果的に改善しやすくな
睡眠には個人差があるが、睡眠の満足感を得られなかったり、昼間にの眠気を感じるなど、QOL(生活の質)が損なわれているという人は「不眠症」かもしれない。
極端な睡眠不足は、血糖コントロールにも悪影響をもたらし、体調を崩す原因にもなる。眠れなくてつらいと感じる日が2週間以上続く場合は、早めにかかりつけ医などに相談したい。
医師などと相談しながら、自分に合った睡眠スタイルを見つけることが大切だ。
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