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2010年07月05日
糖尿病とがんの関連「糖尿病の治療はがんにも良い」 米国糖尿病学会など
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- 糖尿病合併症
糖尿病とがん発症は関連が深く、糖尿病の治療や、食生活、運動、体重管理、禁煙などの生活習慣改善の意義はいっそう高いとするコンセンサス・レポートが、米国糖尿病学会(ADA)と米国がん学会(ACS)が共同で設置した専門グループにより発表された。
糖尿病とがんはともに世界的な脅威となっている病気。特に2型糖尿病のある患者で特定のがんの危険性が高くなり、糖尿病とがんは危険因子を共有することを示した研究が発表されているが、2つの病気の関連は完全には解明されていない。
そこでADAとACSは2009年12月に、糖尿病とがんについてのコンセンサスをかためる専門家会議を設置し、今年6月に共同声明を発表し
課題となったのは「糖尿病とがんの両方に共通する危険因子」「糖尿病の治療がんの危険性や発症にもたらす影響」などの解明。主に以下のことがあきらかにされた
- 主に2型糖尿病は、あらゆるがんが当てはまるわけではないにしても、いくつかのがんの危険性の増大に影響している。可能性が高いのは、肝臓、膵臓、子宮、結腸・直腸、乳、膀胱などのがん。他のがんについても関連がある可
能性 があるが、はっきりとしたことは分かっていない。 - 糖尿病とがんを結び付けるメカニズムは、高インスリン血症、高血糖、炎症とみられる。
- 加齢、肥満、食生活、運動不足などは、糖尿病とがんに共通する危険因子とみられる。
- 2型糖尿病を改善するための食事療法や運動療法、体重管理などは、がんの危険性を低下させるためにも大きな意義があるので、すべての患者に推奨される。
- 糖尿病患者は糖尿病の治療とともに適切ながん検診も受けることが推奨される。
その上で「糖尿病合併症を予防する利点がはるかに大きい。糖尿病患者はとりわけ適正な糖尿病の治療を受けることが重要」としてい
Diabetes and Cancer - A consensus report
Diabetes Care, July 2010 vol.33 no.7 1674-1685
Experts Explore Emerging Evidence Linking Diabetes and Cancer(米国糖尿病学会、2010年6月16日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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