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2010年04月09日
ウォーキングが女性の脳卒中リスクを低下 米国で4万人を調査
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歩行速度は参加者の自己申告にもとづき、「ゆっくり(時速3.2キロメートル)」「通常(4.8キロメートル未満)」「活発(6.4キロメートル未満)」「非常に活発(6.4キロメートル以上)」に分けられた。
運動の内容はウォーキングの加えて、ハイキング、ジョギング、ランニング、自転車、エアロビクス・ダンスなど有酸素運動、運動機器の使用、テニスやスカッシュ、ラケットボール、水泳、ヨガ、ストレッチングなども含まれる。
調査期間中に579人が脳卒中を発症した(虚血性脳卒中473人、出血性脳卒中102人、不明4人)。解析した結果、下記のことがあきからになった
- 脳卒中を発症するリスクは、活発に歩く女性では37%低下し、週に2時間以上歩く女性では30%低下する。
- 出血性脳卒中に限ってみると、活発に歩く女性ではリスクは68%低下し、週に2時間以上歩く女性では57%低下する。
- 虚血性脳卒中に限ってみると、活発に歩く女性ではリスクは25%低下し、週に2時間以上歩く女性では21%低下する。
「ウォーキングを習慣化している女性では、そうでない女性に比べ、脳卒中全体、出血性脳卒中、虚血性脳卒中のいずれにおいても、発症率が低下していた」とハーバード公衆衛生大学院のJacob R. Sattelmair氏は述べている。「脳卒中を予防する観点でみると、週に2時間以上、活発に歩くことが分かれ目になる」という。

ウォーキングを始めよう「ウォーキング・ディ」(米国心臓学会)
「どのような運動を行うと、どのタイプの脳卒中の予防に有効かはあきらかになっていない」としながらも、「運動をすることが
心拍数モニターを使用すればより客観的に評価することができるが、日常の感覚で速度を見分けることもできるという。「“会話をできるが、歌うことはできないくらいの速度”であると活発な歩行(4.8〜6.3キロメートル)に相当する。会話もできないくらいであるとペースが速すぎるので少し落とした方が良い。逆に歌えるくらいであれば、もう少しペースを上げた方が良い」とSattelmair氏は話す。
米国心臓学会(AHA)では、成人は適度な強度の運動を週に150分以上、あるいは活発な有酸素運動を週に75分、さらには両方を組み合せて行うことを勧めている。4月7日には全米で「ウォーキング・ディ」を開催し、「1日30分のウォーキングが循環器に恩恵をもたらし、コレステロールと血圧を改善し、減量にもつながる」と啓発した。
Walking associated with lower stroke risk in women(米国心臓学会)

糖尿病の治療でも、運動療法は食事療法とともに、もっとも重要とされる。運動を続けることで、筋肉細胞などのインスリンに対する感受性が良くなり、インスリン分泌量の不足を補うだけでなく、肥満のある人では減量、高齢の人では筋力や骨を丈夫にする効果を得られる。運動そのもののエネルギー消費による高血糖改善効果もある。
ただし、糖尿病合併症や糖尿病以外の病気がある場合や、高度な肥満がある場合、基礎体力が低下している場合には、運動を始めるときに注意が必要となる。
また、インスリンや経口血糖降下薬を服用している患者では、糖質(砂糖やブドウ糖)を含む食品の携行など、運動に伴う低血糖への対策が必要なことがある。
運動による悪影響や事故を防ぐために、メディカルチェックを受け、望ましい運動の強度や適した時間帯、低血糖対策について医師のアドバイスを得た方が良い。
運動療法のコツ(1) [基礎](糖尿病セミナー)
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