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2009年05月28日
アジアの糖尿病人口 近い将来に2億人を突破
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世界の糖尿病の人口は2007年の時点で2億4600万人、2025年には3億8000万人に増加する予測されている。糖尿病対策は世界的に喫緊の課題となっている。
糖尿病はアジアで爆発的に増えている
国際糖尿病連合(IDF)は、IDFに加盟する215の国や地域の糖尿病協会や学会などから得た糖尿病に関する統計情報を「糖尿病アトラス 第3版」にまとめ公表してい
糖尿病有病数の世界トップ10*
(20歳-79歳)
(20歳-79歳)

糖尿病は世界中で増加*
2007年(上段)、2025年(下段)
世界の糖尿病有病率の推定(20歳-79歳)*
東アジア、東南アジア、南アジア、中央アジア、西アジアを含めるアジア地域の糖尿病有病数は、2025年までに2億人を超える。
世界一の人口大国である中国では、特に糖尿病が爆発的に増える可能性がある。中国の2007年の糖尿病有病率は4.3%で地域平均に比べ特に高いわけではないが、都市化が進んでいる地域が有病率を引き上げ、有病数は3980万人から5930万人に増加すると予測されている。香港やシンガポールなど急速に経済が成長した国や地域でも糖尿病有病率は4.3%から5.6%に上昇す2007年(上段)、2025年(下段)


2007年

2025年

2025年

アジアの視点から糖尿病を治療・予防
西太平洋地域には日本、オーストラリア、香港、シンガポールなど1人当たりのGDPが高い豊かな国や地域がある一方で、3000米ドル未満の貧しい国や地域も多い。途上国では感染症の対策とともに、糖尿病の増加という新たな脅威と戦わなければならないが、経済・医療的な資源は限られている。
糖尿病と糖尿病合併症の治療のために毎年数千億米ドルの医療費が費やされ、糖尿病に関連するコストは世界人口より速く拡大している。しかし世界の多くの患者で糖尿病の発見と治療が遅れ、網膜症や腎症、心臓病、脳血管障害、足病変から起こる切断などの深刻な合併症が引き起こされている。
糖尿病は損失、死亡、失われた経済成長の原因になっている。もっとも効果的な対策は糖尿病を予防し早期発見・治療すること。糖尿病の一次
* 「Diabetes Atlas, 3rd Edition」(International Diabetes Federation、2006年)をもとに作成
世界糖尿病連合(IDF)「糖尿病アトラス 第3版」(英語)(www.eatlas.idf.org.) 関連情報
糖尿病アジアネットワーク「ベトナムの糖尿病事情」(糖尿病NET)
[ Terahata ]
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