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2008年04月07日
朝食を毎日しっかりとると肥満は少なくなる

朝食をとる若者は肥満の比率が低いことが、米ミネソタ大学公衆衛生学の研究チームの調査であきらかになった。「10代のうちから朝食をきちんと食べことが望ましいことが実証された」と研究者らは話している。
調査は、ミネソタ州ミネアポリスやセントポール周辺の公立学校に通う少年1,007人と少女1,215人の計2,222人を対象に行われた。調査開始時の平均年齢は15歳で、家庭環境はさまざまだった。調査は5年にわたり実施された。
朝食をとる若者の方が食事が健康的で活動的
朝食をとる頻度と体重変化、肥満指数(BMI)との関連を調べたところ、朝食とBMIには密接な関連があることがわかった。朝食をとる頻度の高い若者ほどBMIが低く、肥満傾向が少なかった。調査を開始した時点での、朝食を毎日とる若者の平均BMIは21.7、ときどきとる若者では22.5、全くとらない若者では23.4だった。5年の調査期間で同じパターンでBMIが増加し、調査期間中のどの時点のデータを解析しても、この傾向は変わらなかった。また体重は朝食をよくとる若者の方が平均で2.3kg少なかった。
さらに、朝食をとる頻度の高い若者では、炭水化物と食物繊維の摂取が多く、脂肪の摂取量は少ない傾向がみられた。さらに日常で運動する時間も長かった。
米国では思春期の男子の33%、女子の57%は健康的ではないダイエットを試み、朝食をとらないことが減体重につながると考えているという調査結果がある。そのため子供と若者の12%から24%が朝食をとらない習慣があり、年齢が上がるとその比率は増えるとみられている。今回の調査でも、ときどき朝食をとるという若者はおよそ半数だった。
研究者らは、今回の調査はアンケートに基づくもので、朝食の習慣とBMIの関連性を示唆するものに過ぎないとしながらも、「朝食をきちんと食べることで夜に食べすぎるのを防ぐことになる。逆に朝食をとらないと、夜遅くにたくさん食べるという不健康な食事パターンを強めることになるだろう」と話している。
この研究は米国小児科学会が発行する医学誌「Pediatrics」3月号で発表された
Pediatrics Vol. 121 No. 3, March 2008, 638-645.
ニュースリリース(ミネソタ大学・英文)\
日本でも子供の肥満は増加
日本の子供を対象にした調査でも、子供の食習慣は20年で変化したことが示された。2005年の「国民健康・栄養調査」によると、夕食を遅い時間に食べる割合が増えている。夕食を夜8時以降に食べる子供の割合は、1993年は1.7%だったが、2005年には7.1%に増えた。
日本でも子供や若者の肥満は増えており、同調査によると「肥満」「太りぎみ」の男子は19.6%(1988年)から22.6%(2005年)に、女子は22.9%から25.4%にそれぞれ増加した。一方で、体型が普通の男子は64.0%(1988年)から57.0%(2005年)、女子は62.1%から56.6%に減少した。
日本の子供を対象にした調査でも、子供の食習慣は20年で変化したことが示された。2005年の「国民健康・栄養調査」によると、夕食を遅い時間に食べる割合が増えている。夕食を夜8時以降に食べる子供の割合は、1993年は1.7%だったが、2005年には7.1%に増えた。
日本でも子供や若者の肥満は増えており、同調査によると「肥満」「太りぎみ」の男子は19.6%(1988年)から22.6%(2005年)に、女子は22.9%から25.4%にそれぞれ増加した。一方で、体型が普通の男子は64.0%(1988年)から57.0%(2005年)、女子は62.1%から56.6%に減少した。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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