ニュース
2007年01月18日
寒い冬は心筋梗塞に注意 防寒対策で予防
- キーワード
- 糖尿病合併症
心筋梗塞は特に冬に注意
心筋梗塞は、心臓に血液を供給する冠状動脈が動脈硬化により狭くなり、血栓(血管の中で血液が固まったもの)の発生などで血液が流れなくなり、その先の心臓の筋肉(心筋)が壊死する病気。血流が悪くなり心筋が酸素不足になると起こるのが狭心症。
心疾患による死亡数(月別) 「平成17年人口動態統計」より
|
外出するときは防寒対策を
寒い野外に外出する時には、からだが急に冷えないように防寒着、マフラー、帽子、手袋などを着用し、寒暖に対する体の負担を軽減する。
暖かい建物から野外に出たときや、寒暖の激しいときに注意
防寒をすることなく急に寒い場所に行くと危険な場合がある。屋内ではトイレや入浴時が要注意。室内には暖房を入れて暖かくしていても、トイレや脱衣所は寒いままにしている場合が多い。暖房を入れるなどの工夫が必要。
入浴時の注意点
入浴するときは、からだが冷えたままいきなり熱いお湯に入ると血圧が上がることがある。また、汗をかいて水分が抜けると、血液の粘度が増し血栓ができやすくなる。お湯はぬるめにし、長湯をしないことが大切。
タバコを吸う人は禁煙を
タバコを吸うと、心拍数が増えたり動脈の収縮が起こり血圧が上がり、血管壁の細胞を傷つけ動脈硬化を促進する。また、喫煙により発生する一酸化炭素は、血液が酸素を運搬する能力を減らす。タバコを吸う人はぜひ禁煙
お酒を飲まない 飲んでも適量にとどめる
アルコールは適量であれば動脈硬化の予防に働くという報告もあるが、適量を超えると逆に危険性のほうが大きくな心筋梗塞などの危険予報をインターネットで公開
広島県医師会「心筋梗塞予報」 http://sinkin.hiroshima.med.or.jp/index2.html |
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
糖尿病合併症の関連記事
- 「糖尿病とともに生活する人々の声をきく」開催報告を公開 医療従事者と患者が活発に対話 日本糖尿病学会
- 糖尿病の人は胃がんのリスクが高い どうすれば対策できる? 胃がんを予防するための6つの方法
- 掃除や買い物などの家事も立派な運動? わずか20分の活動が糖尿病を改善 「座っている時間」を中断して体を動かす習慣を
- ブルーベリーが腸内環境を健康にして糖尿病や肥満を改善 メントールから抗肥満・抗炎症の化合物
- 糖尿病の人は腎臓病のリスクが高い 腎臓を守るために何が必要? 「糖尿病・腎臓病アトラス」を公開
- 楽しく歩きつづけるための「足のトリセツ検定」をスタート 糖尿病の人にとっても「足の健康」は大切
- 緑茶を飲んでいる人は糖尿病リスクが低下 心臓病や脳卒中が減少 緑茶は歯周病の予防にも良い?
- 「糖尿病網膜症」は見逃しやすい 失明の原因に 手遅れになる前に発見し治療 国際糖尿病連合などが声明を発表
- 植物性食品が中心の食事スタイルが糖尿病リスクを低下 心臓血管病・がん・うつ病のリスクも減少
- なぜ男性は女性よりも糖尿病リスクが高い? メカニズムを解明 男性はインスリンの働きを高める対策が必要