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2024年03月26日
「歯周病」は糖尿病の合併症 高血糖を改善すると歯周炎も良くなる 歯科でケアを受けるのは効果的
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- 糖尿病の検査(HbA1c 他) 糖尿病合併症 食事療法
糖尿病があり、血糖値が高い状態が続くと、歯周病に3倍なりやすく、歯周病が悪化しやすいことが知られている。
歯周病は、歯を失う原因になるだけでなく、その炎症によって出てくる毒性のある物質が全身に入り、さまざまな病気を引き起こす。
しかし、糖尿病の治療をきちんと行い、HbA1cが低下すると、歯周病も改善することが分かった。
「糖尿病とともに生きる人は、かかりつけの歯科医院をもち、口腔ケアを受けると、糖尿病の管理の改善も期待できます」と、研究者はアドバイスしている。
歯周病は糖尿病の合併症
糖尿病があり、血糖値が高い状態が続くと、歯周病に3倍なりやすく、歯周病が悪化しやすいことが知られている。しかも歯周病があると、糖尿病が悪化しやすくなるという、悪循環にもおちいりやすい。 しかし、糖尿病の治療を行い、血糖管理を良くすると、歯周病も改善しやすいことが、最新の研究で明らかになった 歯周病は、歯茎などに炎症が起こる病気。進行すると歯と歯茎のすき間である「歯周ポケット」が広がり、歯を失う原因になる。 血糖値が高い状態が続くと、体内に入った細菌などを攻撃する白血球の働きが低下しやすくなる。そうなると、感染症にかかりやすくなり、歯周病などの細菌のかたまりである「プラーク」に対しても抵抗力が低下する。 しかし最新の研究で、糖尿病の治療をきちんと行うと、歯周病も改善することが分かった。糖尿病を治療すると歯周病も改善
糖尿病治療による歯周炎の改善
出典:東京医科歯科大学、2024年
HbA1cを良くすると歯周組織の炎症も改善
研究グループは今回、2週間の教育入院と、外来診療を続けた2型糖尿病の人は、HbA1cが改善すると、歯周組織の炎症を示す目安となるPISAも良くなり、歯周病も改善することを明らかにした。 対象となったのは、同大学医学部附属病院(当時)の糖尿病・内分泌・代謝内科を受診した2型糖尿病患者のうち、血糖管理が困難で、2週間の教育入院と継続的な外来診療を受け、歯科での検査も希望した患者。 集約的な糖尿病治療として、すべての被験者を対象に教育入院中に、薬物療法に加えて、カロリー制限を中心とした食事療法と、定期的な運動を含む生活習慣改善の指導を行った。 その結果、解析の対象となったのは33人(平均年齢58.7)の平均HbA1cは、研究開始時の9.6%から、1ヵ月後には7.9%に、6ヵ月後には7.4%に改善した。 さらに、口腔内の変化として、歯周ポケット深さ、4mm以上の歯周ポケットの割合、プロービング時出血、PISAもそれぞれ改善した。高血糖が誘発する歯周組織での炎症が、糖尿病の治療によって除去されたためと考えられる。かかりつけの歯科で口腔ケアを受けることが大切
研究は、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野の岩田隆紀教授と水谷幸嗣氏の研究グループが、九州大学、横浜市立みなと赤十字病院、総合南東北病院と共同で行ったもの。研究成果は、「Journal of Clinical Periodontology」にオンライン掲載された。 糖尿病の治療では、チーム医療によるさまざまな取り組みが行われており、糖尿病の発症や進行と歯周炎が相互に関わることから、歯科治療もその一部を構成している。 これまでも、糖尿病があり歯周炎を合併している人が、歯周治療を受けることで、糖代謝が改善することが報告されている。 「2型糖尿病をもつ患者さんの歯周炎は、血糖管理が困難な症例ほど、糖尿病治療により改善する可能性が示唆されました。これまでの研究で示唆されてきた"糖尿病と歯周炎の双方向の関連"を、治療効果により明確に裏付ける研究です」としている。口腔ケアを積極的にしている人は血糖管理も良好
2型糖尿病とともに生きる人は、歯科医院で口腔ケアを受け、歯磨きや歯間の清掃をより良く行うと、HbA1cが低くなり、糖尿病の管理が改善する可能性があるという研究を、米国歯科医師会(ADA)なども発表している。
「口腔の健康について、歯科医や歯科衛生士などから、より良い治療や指導を受けている人は、血糖管理も良好であることが分かりました。そうした人は、歯磨きなども積極的に行っている傾向があります」と、メドスター糖尿病研究所のミシェル マギー氏は言う。
研究グループは、2型糖尿病と口腔ケアについて調べた11件研究をメタ解析した。その結果、2型糖尿病患者を対象としたほぼすべての観察研究で、より頻繁に歯磨きをするなど口腔ケアをしている人は、HbA1cや食後血糖値、空腹時血糖値が良好である傾向がみられた。
「口腔内の健康を良好に保っている2型糖尿病の人は、血糖管理がより良い傾向があり、その多くは歯科医院で歯や歯茎の口腔内の健康について、より良いアドバイスを受けていることも分かりました」としている。
日本のサンスターが公開している動画
正しいハブラシの使い方
正しい歯間ブラシの使い方
Improvement of periodontal parameters following intensive diabetes care and supragingival dental prophylaxis in patients with type 2 diabetes: A prospective cohort study (Journal of Clinical Periodontology 2024年3月6日) Diabetes and dental health (米国歯科医師会)
A Scoping Review of the Relation Between Toothbrushing and Diabetes Knowledge, Glycemic Control, and Oral Health Outcomes in People With Type 2 Diabetes (Diabetes Spectrum 2023年6月5日)
[ 糖尿病ネットワーク編集部 ]
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