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2023年08月02日
夏野菜の「トマト」が糖尿病や肥満から体を守る トマトの赤は「リコピン」の赤

トマトに含まれる天然色素であるリコピンが、糖尿病や肥満から保護する効果があることから注目されている。
リコピンの抗酸化特性は、体の老化を促す原因物質から体を守り、体の炎症を抑制したり、脳卒中のリスクを減少することなどが発表されている。
トマトを調理した料理だけでなく、トマトを加工したジュースにも、健康効果があることが分かっている。
スペインの研究によると、有機栽培されたトマトから作られたトマトジュースには、リコピンに加えて、ポリフェノールも豊富に含まれる。
トマトの赤は天然色素リコピンの赤
欧州には「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、トマトは健康に良い野菜として知られている。 トマトには、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEが含まれ、カリウムなどのミネラルや食物繊維などもバランス良く含まれている。とくにトマトの赤色の色素成分であるリコピンは、抗酸化作用があることから注目されている。 リコピンは、植物に含まれるカロテノイドのひとつ。トマトはリコピンの含有量が野菜のなかでもっとも多い。 トマトのリコピンは、ニンジンやカボチャ、ブロッコリーなどに含まれるβカロテンよりも作用が強いという報告もある。 リコピンは熱に強く、脂溶性なので、油を使って加熱調理することで摂取効率が高まる。トマトの加熱料理は、一度にたくさん食べられるため栄養をとりやすい。トマトのリコピンが糖尿病や肥満から保護

トマトを食べると脳卒中のリスクが低下
米国神経学会(AAN)の発表によると、トマトやトマトベースの食品を食べることは、脳卒中のリスクを低下させることにも関連している。 46歳~65歳のフィンランドの男性1,031人を12年間追跡した調査では、血中のリコピン濃度がもっとも高い人は、もっとも低い人に比べて、脳卒中を発症する可能性が59%低かった。 「野菜や果物を多くとる食事スタイルが、脳卒中リスクの低下と関連していることが示されました」と、東フィンランド大学公衆衛生・臨床栄養研究所のヨーニ カルピ氏は言う。 「野菜などに含まれる抗酸化物質のうち、トマトに含まれるリコピンは、もっとも血中濃度と脳卒中のリスク低下とのあいだに大きな関連性がみられました」としている。トマトジュースにも健康効果が 血圧やコレステロールが低下

Can Eating Tomatoes Lower the Risk of Stroke? (米国神経学会 2012年10月8日)
Serum lycopene decreases the risk of stroke in men: A population-based follow-up study (Neurology 2012年10月8日)
Unsalted tomato juice may help lower heart disease risk (WILEY 2019年6月5日)
Unsalted tomato juice intake improves blood pressure and serum low-density lipoprotein cholesterol level in local Japanese residents at risk of cardiovascular disease (Food Science & Nutrition 2019年5月15日)
Organic or conventionally grown? New results for tomato juice (バルセロナ大学 2011年9月27日)
Is there any difference between the phenolic content of organic and conventional tomato juices? (Food Chemistry 2012年1月)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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