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2022年07月26日
医療費削減の味方~インスリンの「バイオシミラー」を知ろう~ 糖尿病ネットワーク
「バイオシミラー」という名前を聞いたことはありますか? ジェネリック医薬品と同じく、特許の切れた先行医薬品と同じ効果が得られ、かつ薬価が低い薬剤で、糖尿病ではインスリン製剤にバイオシミラーがあります。バイオシミラーについて、くわしく解説します。
執筆:株式会社sing取締役、Fizz-DI代表 児島 悠史(薬局薬剤師)
バイオシミラーとは?
「バイオシミラー(biosimilar)」を物凄くざっくり説明すると、インスリンや抗体医薬品といった高分子製剤の「ジェネリック医薬品」です。つまり、元の薬よりも"安い値段"で使えて、"同じ効果"を得られるもの、ということになります。
ではなぜ「ジェネリック医薬品」と呼ばないのか?というところが気になると思いますが、これには区別すべき理由があります。
「バイオシミラー」と「ジェネリック医薬品」の違い
「ジェネリック医薬品」とは、特許の切れた先発医薬品と"全く同一の有効成分"が含まれた薬のことを指します。通常、薬の有効成分はそこまで大きな分子ではありませんので、原料を化学反応させることで、わりと簡単に同一の物質を合成することができます。一方、インスリンや抗体医薬品などの有効成分は、タンパク質という非常に巨大で複雑な構造をした物質です。そのため、化学反応ではなく生物の力を借りて合成する必要がありますが、この方法では"全く同一の有効成分"の薬を作ることは非常に難しいのが現状です。そこで、全く同一ではないものの、先行の薬と"同等の有効性と安全性を持つ有効成分"の薬として作られるのが「バイオシミラー」です。
| ジェネリック医薬品 | バイオシミラー | |
|---|---|---|
| 先行の薬との違い | 全く同一 | 高い類似性 |
| 期待できる有効性と安全性 | 同じ | 同じ |
| 製造方法 | 化学反応で合成 | 微生物や細胞を使って合成 |
| 分子量 | 小さい | 非常に大きい |
| 承認の際に課される試験 | 少ない | とても多い |
| 薬価 | 先行の薬の40~50% | 先行の薬の70% |
先行医薬品とバイオシミラーの薬剤費比較ほか、その他のコンテンツ
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