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2022年01月14日

「肥満」と「肥満症」についての意識調査 肥満は糖尿病リスクを高める 医師に相談した人は少ない

 ノボ ノルディスク ファーマは、全国47都道府県の男女9,400人(20~75歳)を対象に、「肥満」と「肥満症」についての意識実態調査を実施した。

 「肥満」を解消するために医療機関に行ったり、医師に相談したことがある人は非常に少なく、また、「肥満」と「肥満症」の違いについての認知度が低いことも明らかになった。

「肥満」と「肥満症」の違いを知っていますか?

 ノボ ノルディスク ファーマは、全国47都道府県の男女9,400人(20~75歳)を対象に、「肥満」と「肥満症」についての意識実態調査を実施した。

 同調査は、「肥満」または「肥満症」の疑いがあるBMI(体格指数)25以上の男女を対象に行ったインターネット調査で、減量の経験、「肥満」および「肥満症」に対する意識と態度をさぐったもの。

 調査からは、「肥満」を解消するために医療機関に行ったり、医師に相談したことがある人は非常に少なく、また、「肥満」と「肥満症」の違いについての認知度が低いことが明らかになった。

 調査では、主に下記のことが明らかになった――。

  • 全体の84.9%が過去に減量やダイエットの経験がある一方、減量のために病院に行き、医師に相談したことがある人は5.4%にとどまる。
  • 「肥満」を解消するために病院に行ったり、医師に相談したりしたことがない理由は、「肥満は自己責任だと思うから」(33.2%)、「医療機関に行くとお金がかかるから」(24.6%)、「肥満のことを相談するのが恥ずかしいから」(12.6%)などが上位に。
  • 「肥満」または「肥満症」の疑いがある人のうち「肥満」と「肥満症」の違いを知っていた人は29.2%にとどまる。

肥満症疾患啓発サイト「TRUTH ABOUT WEIGHT 肥満症を知る」より

 「肥満」とは、脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、体格指数(BMI)25以上のもの (35以上は「高度肥満」)と定義されている。日本肥満学会の定めた基準では18.5未満が「低体重」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」で、肥満はその度合いによってさらに「肥満(1度)」から「肥満(4度)」に分類される。

 「肥満症」は、「肥満」に関連して発症する健康障害があり、医学的に減量が必要な状態と定義されている。BMI 25以上で、かつ「肥満」に起因ないし関連し、減量を要する健康障害があるか、または内臓脂肪蓄積がある場合に「肥満症」と診断される。また、BMI 35以上で健康障害あり、または内臓脂肪蓄積ありの肥満の人は「高度肥満症」と診断される。

ノボ ノルディスク ファーマが運営する、"肥満症を正しく理解する"をコンセプトに、肥満症患者とその家族、および肥満改善を目指す人々をサポートするウェブサイト。

 日本肥満学会理事長の横手幸太郎氏(千葉大学大学院医学研究院内分泌代謝・血液・老年内科学教授)は次のように述べている。
 「今回の調査では、『肥満』と『肥満症』の違いについて、『肥満症』の疾患理解の促進が依然として必要であることが浮き彫りになりました。日本肥満学会は、『肥満症』に対する基礎的および臨床的研究のいっそうの充実をはかるとともに、『肥満』・『肥満症』に対する正しい理解の普及・啓発活動に、よりいっそう注力し、国民の健康増進に貢献してまいります」。

 日本肥満学会は、世界的に『肥満』が増加するなか、その成因や病態などの研究で国際的に指導的な役割を果たしてきた。そして、単に太っているだけではなく、糖尿病や脂質異常症などの『健康障害』を合併する、または今後それが予期される慢性疾患として『肥満症』の概念を提唱し、その診断と治療、予防に関する研究と啓発に努めてきた。

 「2006年に『肥満症治療ガイドライン2006』、2011年に『肥満症診断基準2011』、2016年に『肥満症診療ガイドライン2016』を発表し、2022年には改訂版を発表する予定です」と、横手氏は述べている。

肥満に対する理解を社会に浸透させることが必要 差別・偏見も解消したい

 「『肥満』を抱える人は、2型糖尿病を発病するリスクが高いということは以前より知られています。2型糖尿病の発病リスクを低減するためのアプローチとして、『肥満』の予防があげられます。今回の大規模な意識調査で『肥満」が長期にわたって健康に与える影響について、より啓発していく必要があることが明らかになりました」と、同社では述べている。

 また、「調査からは『肥満』と『肥満症』に対するスティグマ(患者などに対する間違った理解や根拠のない差別・偏見など)があることも明らかになっています。そうしたスティグマを減らすためには『肥満症』の正しい理解が社会に浸透することが不可欠です」としている。

 調査は、2021年9月~10月にインターネットで、47都道府県それぞれの、BMI 25以上の20~75歳の男女各100人、全国合計9,400人を対象に行われた。

 調査では、これまで取り組んだことのある肥満対策についても質問した。その結果、次のことが分かった。

  • 今までに何らかの「減量」や「ダイエット」に取り組んだことがある人は84.9%。その方法として「病院に行き、医師に相談する」という人は5.4%。
  • 行ったことがある減量法は、1位「間食やおやつを控える」(51.5%)、2位「食事制限」(45.6%)、3位「食べ方に気をつける」(40.7%)。
  • 減量が成功しなかった理由は、1位「ストレスが溜まった」(41.5%)、2位「面倒になった」(41%)、3位「効果が実感できなかった」(39.9%)。
  • 「肥満」を解消するために病院に行ったり、医師に相談したりしたことがある人は12.2%。もっとも多いのは島根県。行かない理由でもっとも多いのは「『肥満』は自己責任だと思うから」(33.2%)。「相談するほどの肥満だと思っていないから」(28.1%)。「肥満のことを相談するのが恥ずかしいから」という人も12.6%。

 新型コロナの拡大の影響については、次のことが分かった。

  • 「『肥満』の人が新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいという説」を聞いたことがある人は75.9%。
  • 上記の説を聞いて「肥満」の改善に取り組んだ人は20.8%。多かったのは群馬県、宮城県、栃木県。

 太っていることに対する周囲からのネガティブな反応としては、次の声が聞かれた。

  • 太っていることが原因で他人からネガティブなことを言われた経験がある人は47.6%。
  • 言われたネガティブなことで多かったのは「運動不足である」(49.3%)、「だらしがない、怠惰である」(38.8%)、「自己責任である」(30.0%)など。

ノボ ノルディスク ファーマ
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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