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2021年12月07日
【PR】始めませんか? 自分だけの運動プログラム ~専門医に聞く 運動療法最前線~
運動は糖尿病治療の3本柱の1つ。でも食事や薬に比べると、「どうもやる気が出ない」「何をしたらいいかわからない」「効果が実感できない」という方も多いのでは? 運動は、続けることでプラスが広がります。自分に合った運動ならなおさらです。運動のメリットや押さえておきたいポイント、また科学的根拠に基づいた運動プログラムFit-eNce®(アステラス製薬株式会社)について、糖尿病専門医である寺内康夫先生にお話を伺いました。
Fit-eNce® (フィットエンス)とは?
提供:アステラス製薬株式会社
寺内 康夫 先生
公立大学法人横浜市立大学 大学院医学研究科
分子内分泌・糖尿病内科学 教授・診療科部長
今日やる運動が明日の、そして10年後の元気へ
そもそも糖尿病患者さんにとって、運動はなぜ大切なのでしょうか。
2型糖尿病や合併症は、日常生活によって良くもなれば悪くもなります。ですから食生活はもちろん大事ですし、また、ふだんから運動を心がけることは、短期的には血糖値の改善、長期的には合併症などの予防と、思っている以上に効果があります。最近では、心機能が落ちている方でも、適度な運動をすることで予後が改善されるというエビデンスが数多く出ています。
逆に日常的な運動が不足すれば、血糖コントロールは悪化します。そして、身体能力の低下から、将来的には骨折や転倒などさまざまな健康障害につながります。
運動は良いとはわかっていても、「始められない」「続かない」という方は多いようですが。
2型糖尿病患者の場合、もちろん遺伝的な要因もありますが、もともと日常的に運動する習慣がない、あるいは習慣はあっても運動強度が低いという方が多くいらっしゃいます。ですから、運動がなかなか習慣化しないというのは、ジョギングがすでに習慣になっている人にいくら「走らなくてもいいですよ」と言っても走りたくなるのと同じではないかと思います。汗をかくのが嫌だという方も中にはいらっしゃいます。だからこそ、どんな運動だったら始められるのか、また続けられるのか、一人ひとりの患者さんに合わせて考えていく必要があります。
昨年来のコロナ禍で、以前より運動不足になる患者さんは増えていますか。
平均でみると、運動量は落ちている印象がありますね。「感染するのが怖い」という理由で、これまで屋外でしていた運動を自粛する方や制限される方は多いと思います。屋外の代わりに自宅や感染リスクの低い場所で運動ができればいいんでしょうけれど、患者さんにはまだハードルが高いのが現状ではないでしょうか。
自分で「運動不足だな」とわかる、目安のようなものはありますか。
ウォーキングの歩数など記録をつけている場合は、数値の多い・少ないが客観的な指標になります。また血糖値の記録ができる方であれば、運動をしっかりした日と全然しなかった日では、明らかに値が違うのがわかると思いますよ。運動量と血糖コントロールには関係があるので、記録は運動ができていないことに気がつく良いきっかけになります。
ウォーキングだけで大丈夫? 運動の種類や強さも見直したい
具体的にどんな運動をすればいいのでしょうか。ウォーキングに取り組んでおられる患者さんは多いと聞きます。
ウォーキングや水泳など、軽~中程度の負荷を一定時間継続してかけながら酸素を使って脂肪を燃焼させる運動は、有酸素運動と呼ばれます。なかでもウォーキングは、日常生活の延長で取り入れやすい運動だといえます。実際われわれも、高齢の患者さんに対しては、買い物や食後に少しでも歩くなど、毎日の習慣の中でいかに歩数を増やすかという視点で指導することが多いです。ただ正直、こうした有酸素運動だけでは十分とはいえません。できればレジスタンス運動もあわせて行ってほしいですね。
レジスタンス運動とはどんな運動ですか。
いわゆる筋肉トレーニングです。腹筋や腕立て伏せ、スクワットなどで、足や体幹の太い筋肉に負荷をかけ鍛える運動です。とはいえ筋トレが難しい方もいるので、その場合は椅子から膝を曲げた状態で立ち上がったり、手ぬぐいやロープを使ってストレッチをしたり、その患者さんができることを提案しながら指導することになります。
ただ「歩けばいい」「筋トレすればいい」という単純な話ではないんですね。
そこは食事療法と同じです。まずはその患者さんの日常生活を聴取し、改善すべき点を整理して、どんなタイプの運動だったらできそうかを考えます。ただ一般的にいって、運動療法をサポートするスタッフや体制は、食事療法に比べるとまだ十分整っていません。そのため、具体的な指導まではなかなかできていないのが現状です。それもあってウォーキングだけ、水泳だけというように、運動がパターン化しがちな点も問題です。
実際のところ、きちんと運動できている患者さんはどれぐらいいらっしゃいますか。
本当にしっかり運動ができている患者さんは、1割もいないのではないでしょうか。運動の効果を最大限に得るためには、運動の頻度・強度・時間・種類というポイントを押さえ、その人に合ったメニューを組む必要があります。糖尿病の運動療法においても、医師だけでなく専門性のあるスタッフが加わって、一人ひとりに合わせた運動メニューを提案していくのが、本来あるべき姿だと考えています。
科学的根拠に基づいた、運動プログラム『Fit-eNce®』
2型糖尿病患者さんのための運動プログラム「Fit-eNce®」は、これまでの運動療法とどう違うのでしょうか。
一番のポイントは「科学的根拠に基づいた運動メニューである」という点です。私も関わったFit-eNce®の臨床研究では、運動介入により血糖コントロールが改善したというエビデンスが得られています。Fit-eNce®は医師の承認を得て、その方に合った有酸素運動とレジスタンス運動を、フィットネスクラブで定期的に行う運動支援サービスです。スポーツトレーナーがサポートしてくれるので、安全に運動できる点も評価しています。
やはり「安全」は重要ですか。
がんばりすぎて膝や腰を痛める方もいるので、安全に運動を実施いただくことは医師として非常に気になるところです。また、レジスタンス運動をする際、マシンを使ってその人に適した負荷をかければ、より効率よく全身の筋肉を鍛えられます。運動の専門家が入ることで、こうした個別メニューが可能になる点も、Fit-eNce®の良さだと思います。
さらに、フィットネスクラブでは皆と一緒に楽しみながら体を動かすスタジオプログラムもあり、これらは運動継続のモチベーションにつながるのではないでしょうか。
医療と運動の、両方の専門家がサポートしてくれるのは魅力的ですね。
われわれ医療者は日々の診療に追われ、患者さんがふだんどんな運動をどれぐらいしているのか、なかなか把握できていません。Fit-eNce®では最初にスポーツトレーナーが面談し、その方の身体能力や特徴をチェックしたうえで、個別の運動メニューを作成します。こうした情報は運動記録も含め、医師の側にも共有できます。日頃得にくい内容を共有できることは、患者さん自身の安心感につながりますし、医師にとってもかなり心強いですね。例えば患者さんの筋力や左右のバランス、動作の弱点などがわかれば、その方にとってより効果的な運動を提案できますし、今後の治療や療養に活かすこともできます。
最近、Fit-eNce®の運動メニューと同強度になるよう設計された運動メニューを自宅でできる「Fit-eNce Home™」も登場しました。今後の期待をお聞かせください。
外に出ることが不安な方にとって、自宅で運動できるメリットは大きいと思います。運動も食事と同じで、「自己評価→目標設定→達成度の確認」というステップをくり返しながら改善していくことが大切です。Fit-eNce®のようなプログラムをうまく活用することで、医師だけでなく運動の専門家とともにご自身の運動を見直し、これまでとは違う自分を発見し生きがいを感じていただいたり、血糖コントロールの改善や合併症の予防につなげていただければと思います。本サービスをはじめ運動に関して気になることがあれば、まずはかかりつけ医に相談してみてはいかがでしょうか。
Fit-eNce®は、科学的根拠のある運動プログラムを、サービス利用について医師の承認を得て実施していただく、アステラス製薬株式会社が開発した新しい運動支援サービスです。昨年、神奈川県の一部のフィットネスクラブでFit-eNce®のサービス提供をスタート。そして今秋、Fit-eNce®の運動メニューと同強度になるよう設計された運動メニューが、定期的にオンラインパーソナルトレーニングを受けながら自宅などで実践できるFit-eNce Home™が誕生しました。
そんなあなたのお悩みをFit-eNce Home™で解決しませんか?
- メリット1 かかりつけ医があなたの運動継続をサポート
- メリット2 ご自宅にいながら好きな時間に運動ができる
- メリット3 スポーツトレーナーが提案するあなた専用の運動メニュー
サービスの詳細や価格についてはこちら
Fit-eNce Home™のWEBサイトにリンクします
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