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2018年11月02日
11月14日は「世界糖尿病デー」 糖尿病とともに生きる人と家族を支援
「世界糖尿病デー」が、国際糖尿病連合(IDF)が中心となり、11月14日に開催される。160ヵ国以上の230以上の糖尿病協会などが参加し、10億人以上の糖尿病患者や医療従事者などが、世界糖尿病デーに参加している。
世界糖尿病デーの2018年のテーマは「家族と糖尿病(Family and Diabetes)」だ。
世界糖尿病デーの2018年のテーマは「家族と糖尿病(Family and Diabetes)」だ。
11月14日は「世界糖尿病デー」
今年のテーマは「家族と糖尿病」
世界糖尿病デーは、糖尿病の脅威が世界的に拡大しているのを受け、世界規模で糖尿病に対する注意を喚起しようと、IDFと世界保健機関(WHO)によって1991年に開始され、2006年には国連の公式の日になった。
11月14日は、1922年にチャールズ ベストとともにインスリンを発見したフレデリック バンティングの誕生日にあたる。インスリンの発見により、糖尿病治療は飛躍的な進歩をとげた。
世界糖尿病デーの2018年のテーマは「家族と糖尿病(Family and Diabetes)」だ。
世界糖尿病デーのシンボルである「ブルーサークル」は、世界的に増加を続ける糖尿病に対する認知を拡大し、一致団結して対策を進める必要性を呼び掛けるために掲げられる。
日本でも、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会が中心となり「世界糖尿病デー実行委員会」を設立、さまざまな活動を展開している。
関連情報
IDFは「家族と糖尿病」というテーマで、2年間のキャンペーンを計画している。開発やプロモーション、参加の呼びかけを世界規模で実施する。とくに重視しているのは、▼糖尿病が患者だけでなく、家族にも影響を与えることを理解し、支援のためのネットワークを整備することと、▼糖尿病のマネージメント、治療、予防、教育などで、
家族が果たす役割を促進することだ。
糖尿病とともに生きる人々は現在、世界に4億2,500万人以上いる。そのうち2型糖尿病の多くは、栄養バランスのとれた健康的な食事、運動の習慣化、健康的な生活環境を促進することで予防が可能だ。
これらのリスク要因を改善するうえで、家族は重要な役割を担っている。教育や医療資源、環境を整備し、健康的な生活スタイルを選ぶために、家族についてもう一度見直すことが必要だ。
今年のテーマは「家族と糖尿病」
世界の糖尿病の統計データ
・ 世界の糖尿病人口は4億2,500万人。成人の11人に1人が糖尿病。
・ 糖尿病人口は2030年までに5億2,200万人に増加すると予測されている。
・ 有病者の2人に1人(2億1,200万)が糖尿病と診断されていない。治療の開始が遅れると、糖尿病合併症のリスクが高まる。 ・ 13万2,600人が毎年1型糖尿病と診断され、世界の小児・若年(0~19歳)の1型糖尿病患者数は110万6,500人に上る。 ・ 世界の2,090万人の女性で、妊娠中に高血糖や耐糖能異常が発見される。
これは出生数の6分の1に相当する。 ・ 糖尿病とともに生きる人の3分の2(3億2,700万)が生産年齢。
働き盛りの世代の糖尿病が増えている。 ・ 糖尿病が原因で2017年には400万人が死亡した。 ・ 世界の糖尿病は医療費は2017年は82兆円(7,270億ドル)だった。
これは米国と中国の防衛費を合わせた数より多い。 世界糖尿病デー(世界糖尿病デー実行委員会)
世界糖尿病デー(World Diabetes Day)
国際糖尿病連合(IDF)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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