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2018年11月05日

糖尿病の「三日坊主」を防止するアプリ チームで励まし治療を継続

 MSDは、「三日坊主防止アプリ みんチャレ」を開発したエーテンラボと、事業提携を開始した。アプリを通じて糖尿病患者の生活習慣の改善をサポートすることで、社会や患者に貢献するのが狙い。
糖尿病の新しい支援ツール 三日坊主を防止
 エーテンラボの開発したアプリ「三日坊主防止アプリ みんチャレ」は、知らない人5人と匿名でチームを組み、チーム内のチャットで励まし合いながら、食事や運動、治療など、習慣改善にチャレンジするためのアプリ。

 2型糖尿病は自覚がないまま進行してしまうケースが多く、診断された後でも、定期的に薬を飲むことを忘れたりやめたりすることにより症状が進行してしまうケースが少なくない。また、食事療法や運動療法など、患者の自己管理が治療の大きな比重を占める。

 このアプリは、同じ糖尿病の患者同士が励まし合いながら、服薬、食事・運動療法を継続できるよう支援するというもの。

 チーム内のチャットには、コミュニティ活性化や治療継続の意思を高めるAIチャットボット機能を搭載している。

 「みんチャレ」のユーザー数は30万人を越えている。App StoreやGoogle Playなどで「みんチャレ」と検索し、ダウンロード(無料)すれば利用できる。

 利用方法は、(1)「みんチャレ」のアプリをインストール、(2)アプリを立ち上げ、「チーム検索」をタップ、(3)「チームを探す」をタップし、希望するチャレンジのカテゴリーを選択、(4)「メンバー募集中」のチームに参加してチャレンジをスタート、(5)チャットで報告し合いながら治療を習慣化。
糖尿病領域に特化したビジネスコンテストで最優秀賞
 今回の提携は、MSDが2017年に主催した日本の糖尿病領域における医療課題を解決するビジネスプランを支援するコンテスト「Diabetes Innovation Challenge」(ダイアビーティス イノベーション チャレンジ)において、最優秀賞を受賞したプランを実現化したもの。

 コンテストの課題テーマは「健康診断等の受診率」「糖尿病が疑われている人の医療機関受診率」「糖尿病薬の服薬アドヒアランス(服薬遵守)」を、それぞれ改善すること。これらは糖尿病における医療課題になっている。

 エーテンラボのアプリ開発能力とMSDの専門的な知見やプロモーションチャネルを活用した相互連携によるメディカル・ヘルスケア領域におけるさらなる事業拡大を目指す。

 今後はMSDの医薬情報担当者(MR)が医療機関に新しい治療支援ツールとしてみんチャレを紹介し、承諾した医療機関にパンフレットを置くなどしてサービスの認知を広げるという。

みんチャレ - 三日坊主防止アプリ(エーテンラボ)
エーテンラボ
Diabetes Innovation Challenge〜糖尿病領域の医療課題に挑む〜(MSD)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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