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2016年11月07日

1型糖尿病を克服してベストを獲得 「チーム ノボ ノルディスク」が健闘

 メンバーの全員が1型糖尿病のプロサイクリングチーム「チーム ノボ ノルディスク」が、「ジャパンカップサイクルロードレース」に出場し、ハビエル メヒヤス選手が8位に入賞した。

 アジア最大級の自転車競技レース「第25回2016ジャパンカップサイクルロードレース」が10月に宇都宮市で開催され、全メンバーが1型糖尿病のプロサイクリングチーム「チーム ノボ ノルディスク」が出場し、ハビエル メヒヤス選手が8位に入賞した。トップとの差は+43秒だった。
メンバー全員が1型糖尿病のサイクリングチーム
 ハビエル メヒヤス選手(33歳、スペイン)は、15歳で1型糖尿病を発症。診断されたときは、周りからは「自転車レースを続けるのは無理ではないか」と言われたという。

 しかしメヒヤス選手はそれ以来、自転車レースの最高峰で挑戦的とされる大会に何度も出場してきた。

 「ジャパンカップ」には3年連続で出場、昨年の15位を大きく上回る成績を残した。レース後に「チームのメンバーのアシストがあり、良い結果を残せました。来年は、ステージを目指したい」とコメントした。

 「チーム ノボ ノルディスク」は、戦略的なレース展開を行い、ハビエル メヒヤス選手が8位でトップ10入りを果たし、ケヴィン デ メスメーカー選手が32位、昨年にU23で3位を獲ったシャルル プラネ選手は41位で完走した。

 メヒヤス選手は6月に韓国で開催されたツール ド コリア(GC)でも、2位の高成績を獲得している。
糖尿病をコントロールしながら自転車レースに挑戦
 ジャパンカップに出場した「チーム ノボ ノルディスク」は、世界初のメンバーの全員が1型糖尿病のプロサイクリングチームだ。

 「チーム ノボ ノルディスク」は、所属する100人以上のアスリート全員が糖尿病で、サイクリスト、トライアスリート、マラソンランナーや、国際自転車競技連合(UCI)のプロフェッショナルコンチネンタルチームとして競技に参戦するプロサイクリングチームなどから構成されている。

 同チームの共同設立者で現CEOのフィル サザーランド氏は、糖尿病をコントロールしながら自転車のレースに挑戦することで、同じ1型糖尿病とともに生きる人々を勇気づけられると思いチームを創設した。

 「糖尿病を克服する」(Changing Diabetes®)を使命とするノボ ノルディスク社は、2012年にチームとパートナー契約を締結した。

 チームは今シーズンは10月時点で、上位5位入りを8回、上位10位入りを15回達成している。今年は、ハビエル メヒヤス選手は、ツール ド コリアで総合2位を獲得し、チームのこれまでの最高位に貢献した。

 さらにチームは、エストニアのツアーで、オーバーオール クラリフィケーションのチーム クラリフィケーションで首位を獲得。これらの成績により、直近でははじめて世界ツアーのひとつである、ポーランドで行われたツール ド ポローニュに招待で出場し、世界のトッププロチームと戦った。
糖尿病は障害にならない 糖尿病とともに生きる人々を鼓舞
チーム ノボ ノルディスクは糖尿病とともにレースに挑む(ビデオ)
 「あなたがやりたいと思っていることが何であっても、糖尿病はそれを妨げる障害にはなりません」と、メヒヤス選手は言う。

 糖尿病と診断された患者は、「持久力が求められるスポーツに参加するのは良い考えではない」と言われることが多い。しかし、「チーム ノボ ノルディスク」はそれが誤解であることを示す見本となる。チームに参加しているプロの選手たちは、レースに出場し競うことで、糖尿病についての誤解や偏見を正すことを望んでいる。

 「チーム ノボ ノルディスク」の選手たちは、11月14日の「世界糖尿病デー」に向けて、次のようなコメントを公表している。

 「生きていくうえで、糖尿病は目の前に置かれた障害のひとつです。私は糖尿病をコントロールし健康を維持し、課題を克服し自分の道を歩むためにベストを尽くしています。」

 「糖尿病とともに生きるために多くのチャレンジが必要です。私はサイクリストとして糖尿病をコントロールするために努力を重ねてきました。私と同じように課題に直面している人と自分の経験を共有したいと思います。」

 「糖尿病は夢を諦める理由になりません。どんなことであっても、解決策を求め、自信をもって生き続けたいと思います。他の糖尿病の人を励ませるように、自分のベストを尽くしています。」

 「もっとも困難とされるスポーツに取り組み、世界最高峰のレースに参加することで、糖尿病とともに生きる人々の勇気を鼓舞したい。」

 「レースに参加し最良の記録を獲得することで、糖尿病とともに生きる人々が特別な扱いを受けるべきではないことを示せます。」

 「チーム ノボ ノルディスクについて知ったとき、"なぜこの選手たちはこんなことができるのか""なぜ自分にはできないのか"と思ったものです。チームの一員となった今では、レースをご覧になった人に、"自分にもできることがある"と考えて欲しいと思う。」
チーム ノボ ノルディスク 医療専門家のコメント(ビデオ)
チーム ノボ ノルディスク公式サイト(英語)
チーム ノボ ノルディスク日本語紹介サイト
ノボ ノルディスク ファーマ
糖尿病への理解を深めるイベントにチーム ノボ ノルディスクが参加
 ノボ ノルディスク ファーマおよび日本糖尿病協会は、世界有数の自転車メーカーと国内自転車ファンが集い、糖尿病への理解を深めるイベント「SPORTS BIKE EXPERIENCE」を、世界糖尿病デーに先立つ11月13日に開催する。

 自転車メーカーのスポーツバイクのニューモデル試乗会をはじめ、初心者向けの自転車教室、ゲストを招いたステージイベントなど、内容は盛りだくさんだ。

 ブースでは血糖値測定も体験でき、自転車の運動の効果を体験できる。また、チーム ノボ ノルディスクの選手や自転車界の著名人である益子直美・山本雅道ご夫妻をゲストに迎え、都心をスポーツバイクで走る「BIKETOUR in TOKYO」も予定している。

「BIKE TOUR in TOKYO」
[日程]2016年11月13日(日)
[内容]東京・明治神宮外苑 成徳記念絵画館前をスタートして約16kmのコースをサイクリング
[参加費]無料
[参加資格]ロードバイクに乗ったことがある人、もしくはロードバイクを所有している人(18歳以上)、「チーム ノボ ノルディスク」親善大使としてチームの活動を応援できる人
[参加人数]抽選で20人
[申込方法]エントリーは下記の専用ウェブサイトでできます。締め切りは11月6日(日)です(抽選で20名)。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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