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2015年11月12日
世界糖尿病デーは11月14日 ブルーサークルで健康的な食事を拡大
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世界糖尿病デーのシンボルとなっているのは「ブルーサークル」だ。2006年に国連で「糖尿病は世界的な脅威であり、実効的な対策が必要だ」と採択されたのがきっかけに、ブルーサークルは糖尿病のシンボルに掲げられた。ブルーは国連の旗の色、サークルは「団結」「生命」「健康」を意味する。
今年5月に開催された世界保健機関(WHO)の第68回世界保健総会で、来年4月に開催される「世界保健デー」のテーマが糖尿病であることが決まった。
11月14日は、1921年にチャールズ ベストとともにインスリンを発見したフレデリック バンティングの誕生日にあたる。インスリンの発見により、糖尿病治療は飛躍的な進歩をとげた。
明日の世界を変えよう
糖尿病合併症は、健康的な生活スタイルと適切な治療を続けることで、ほとんどの場合で予防が可能だ。そのことを世界規模で呼びかけるため、「生活改善を今日からはじめよう」(Act to change your life today)、「明日の世界を変えるために行動しよう」(Act to change the world tomorrow)というスローガンが掲げられている。
世界の糖尿病有病者の数は、2035年までに5億9,200万人に増加するとみられている。糖尿病が原因で亡くなる人は年間に約500万人で、6秒に1人が亡くなっている計算になる。糖尿病による経済的損失は年間に約73兆円(6,120億ドル)に上る。
2型糖尿病の70%は健康的な生活をおくることで予防が可能だ。1型糖尿病とともに生きる人も増えている。1型糖尿病の発症を予防する方法はまだみつかっていないが、健康な食生活はすべてのタイプの糖尿病の人が治療を効果的にマネージメントするために欠かせない。
「健康的な食生活は、糖尿病の人だけに勧められる特別なものではなく、すべての人に勧められるものです。健康的な食事は、1日に食費を180円(1.5ドル)増やすだけで実行できるという調査結果があります。年間ではわずか6.5万円の違いです」と、世界糖尿病デーでは強調されている。
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世界糖尿病デー(国際糖尿病連合)
世界糖尿病デー 公式ホームページ
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