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2015年09月25日
1日25分のウォーキングで寿命が7年延びる 運動が遺伝子を変える

運動には、うつ病を防いだり、認知機能を改善し認知症の発症を遅らせる効果があることが、過去の研究で確かめられている。
英国のセントジョージズ大学の心臓病専門医のサンジェイ シャルマ教授は、遺伝子と心臓病の関連を調べる研究を行っている。
「年齢や体のコンディションに関わらず、運動はすべての人に恩恵をもたらします。20~25分の活発なウォーキングを毎日行うことで、遺伝子に変化が起こり、老化のプロセスを遅らせることができる可能性があります」と、シャルマ教授は言う。
研究に参加した50~60歳代の男女は、適度な強度のウォーキングなどの有酸素運動、インターバルトレーニング、筋肉トレーニングを6ヵ月、継続して行った。研究チームは、運動が参加者の遺伝子にどのような変化をもたらすかを調べた。
また、「心房細動」は、心臓の拍動に異常があらわれる不整脈で、心房から血液をうまく送り出せなくなるため、心房内で血液がよどみ、血栓ができやすくなる。心房細動があると脳梗塞や心不全の発症リスクが上昇する。
運動習慣をもたない70歳の高齢者でも、ウォーキングを始めることで、心房細動のリスクが低下することが過去の研究で明らかになっている。
体を動かすことの少ない生活スタイルをもつ人でも、シンプルな工夫をすることで運動量を増やすことができる。心臓病のリスクがある人でも、会話をしたり歌えるぐらいのゆっくりとしたペースであれば、ウォーキングがコンディションを悪化させることは少ないという。
運動の恩恵を得るために、ウォーキングなどの活発な運動を、1日に20~25分、毎日行うことが必要だ。また座りがちなライフスタイルを見直したり、健康的な食事をとることが必要となる。
運動はメンタル面にも良い影響を及ぼす。体を動かすことで落ち込んだ気分を改善させる効果もあるという。
毎日が忙しく、運動をする時間をとれないという人でも、1日25分であれば実行が可能ではないだろうか。ぜひウォーキングに挑戦してみてはいかがだろう。
Exercise and the heart: the good, the bad, and the ugly(セントジョージズ大学 2015年4月8日)
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